足に何か刺さった場合の応急処置と病院を受診するなら何科がいい?

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暑い季節は素足が気持ちいい。家の中はもちろん、サンダルで街歩きしたり、ビーチで素足になったりする人も多いだろう。そんなとき、足のつま先にトゲや、小さなガラスの破片が刺さることがある。肉眼で見ても何かが刺さっているのかわからないような場合、どのように対処すべきなのか。今回は自分でできる応急処置、病院で受診する場合は何科にかかるのか、などの疑問を、長岡内科医院院長の鈴木飛鳥先生にお聞きした。

■トゲやガラスの破片が刺さったときにするべきこと

まずは、一般的な対処法について教えてもらった。

「肉眼で確認できるトゲや小さなガラスの破片などの場合は、消毒してピンセットなどで抜き、最後にしっかりと消毒をしましょう。トゲやガラスなどの透明で小さな破片は、皮膚の中に入ってしまい肉眼では確認できない状態になることもあります。感染症などと合併しなければ、時間の経過とともに痛みは軽減しますが、歩行時などに痛みが持続したりする場合は、皮膚の中に破片が残存している可能性があります」(鈴木先生)

目視で無事に抜き取れればよいのだが、見えなくなってしまうというのもよくある話だ。

「刺さった部位の反対側から強い光を当てると、異物が見えることがあります。また、民間療法ですが、刺さった部位に5円玉の穴の部分を押し当てると、異物が確認できることがあります。それでも確認できない場合は、消毒後、清潔な針やピンセットを使用し刺さった部位をほじって摘出してみる方法もあります。しかし、肉眼で確認できず痛みが持続する場合には、医療機関を受診し診察されることをおすすめします」(鈴木先生)

自身で摘出は怖いと感じる人も多いだろう。そんな時は無理せず医療機関に相談しよう。

■肉眼では見えないが、放置しておいても大丈夫?

異物が刺さっているような感覚があっても、見えないときは放置してしまうという人もいるのではないか。それは問題ないのだろうか。

「放置して大丈夫かどうかは刺さったものの種類、大きさ、刺さった部位や深さ、基礎疾患、創部の状態などによりケースバイケースです。体は異物に対し防御反応として炎症をおこし、排除するメカニズムがあります。皮膚表面に近い部分の異物の場合は、皮膚のターンオーバーにより表面に押し出され排除されます。表皮が覆ってしまった場合は、炎症をおこさずその場に留まる場合や、炎症により化膿して外部へ膿とともに排出される場合があります」(鈴木先生)

人間の体にそのような力が備わっていたとは……。

「異物が分解、消化できず排出できない場合は、慢性炎症をおこし、その物質を取り囲んで肉芽腫を形成することがあります。そのため、異物があると判断される場合には、基本的には摘出する処置が必要となります」(鈴木先生)

刺さっていると思われる部分の症状でも判断する必要がありそうだ。傷自体は小さいのに足の指や裏にできた傷はチクリと結構痛むことがあるが、鈴木先生によれば「歩行時に毎回圧力がかかり、損傷部を刺激する」ためだそうだ。自分の体重が傷みを増加させてしまうのだ。

■受診するなら何科に行けばいい?

最後に、病院を受診することになった場合、何科にすればいいのか聞いてみた。

「痛みが持続する場合や、明らかに何かが刺さって皮膚内に残存している可能性が高い場合は、外科や皮膚科を受診することをおすすめします。異物が疑われる場合は、レントゲン、超音波など画像診断機器を使用して場所を確認することもありますが、小さい場合は写らないこともあります。摘出が必要と判断され、表面から処置できない場合は、麻酔後小切開して異物摘出する方法になることが多いです」(鈴木先生)

痛みを抱えながら、間違った科で待たされるのも泣きっ面に蜂というもの。ひどい場合は、切開というケースも考えられるので、症状に合わせ、適切な処置をうけられそうな病院を選択する必要がありそうだ。

今回は足の指や裏にトゲやガラスの破片が刺さった場合の対処法を紹介したが、「教えて!goo」では「足の指のしびれ」に関する記事も公開しているので気になる人は併せてチェックしてほしい。

●専門家プロフィール:鈴木 飛鳥
医学博士。医療法人長岡内科医院院長。生活習慣病、感染症の治療や消化器疾患の治療を得意分野とする。旧産炭地の大牟田で地域医療に貢献することに力を注いでいる。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)