普段の生活はもちろん、就職、結婚、転職などのライフスタイルの変化で、モノはどんどん増えていきます。適度に断捨離できれば良いのですが、なかなかそんな時間はない…。

そうして溜まっていくと、いつのまにか手がつけられない状態になってしまいます。モノがありすぎると、掃除をするのもひと苦労ですよね。

暮らしのデザイナーとしてメディアで活躍中の沖幸子さん著『部屋も心も軽くなる「小さく暮らす」知恵』(青春出版社)では、必要な物だけに囲まれ「そこそこ」きれいに片付いている部屋こそ最適である、と訴えています。

まずは、あなたの部屋にある「いらないモノ」との関係を見直してみませんか?

収納スペースだけではなく
「気力」も奪われる

物理学者のアインシュタインによると「すべてのモノには波動エネルギーが宿っている」そうです。そのエネルギーを調節することによって、人の身体は癒される、と。そうなると、不要物が出すエネルギーが、日々の生活に与える影響はかなり大きいということでもあります。

不要物が多すぎて部屋が乱雑で不衛生になれば、そこから出るエネルギーは、人の心や身体に悪影響を及ぼし、住む人の家族関係や健康にまで関わってくるのではないでしょうか? 以前、テレビの取材でカビだらけで雑然としたバスルームをキレイにしたところ、実際に試した視聴者から「浴室をピカピカにしたら、あんなに泣き叫んでいた子どもがあまりぐずらなくなった」という嬉しい電話やメールが届いたことがあります。もしかしたら、汚れからも悪いエネルギーが出ていたのかもしれません。

モノが多いと、それだけ汚れが溜まります。そこからどれくらいのエネルギーが出ているのかを考えると「これは大変! 少しでも取り除かなくては」という気分になりませんか?

ひょっとしたら、多くのスペースを占めているガラクタから出ているエネルギーが、新しいアイデアや、やる気を阻害しているのかもしれませんね。

疲れやイライラは
乱雑な部屋のせい?

ホコリだらけのモノに囲まれると、憂鬱な気分になることでしょう。

昔、たくさんのぬいぐるみが飾られた知人宅の居間で、お茶をしたことがあります。しかし、ぬいぐるみやテーブルの上の造花に溜まったホコリが宙を舞い、それを眺めているだけでケーキやお茶を味わう気分になれず、早々にお暇してしまいました…。外で服のホコリを払い、帰宅後うがいを念入りにしたのを覚えています。

私の場合、ぬいぐるみや造花は普段から十分なホコリ払いが必要なため、最小限にとどめています。ホコリがある部屋にいすぎると、気持ちが落ち込んだり、イライラして気分が優れないなど、人の免疫力や気力が低下し、風邪をひきやすいなど病気がちになるそうです。さらに、心に落ち着きがなくなり、集中力がなくなるとのこと。

ちなみに、前述の家の知人は、ご主人との仲がうまくいかず、しばらくして別れてしまいました。

「そこそこ」を目指す

私の自宅は、目前の高齢生活に向けて「不要物を減らす」という気持ちを持って生活しています。家具は目的をしっかり定めて選定しているので、買い換えることはあっても「場所と数」を増やすことはありません。

最近では、ゴミの日の前日に雑貨や衣類など、処分物はないかと身のまわりを探しまわることが多くなりました。毎日1個以上処分すると「よくやった」と自分を褒めています。

例え大切なガラスコップや陶器のお皿が壊れたとしても、ガーンと嘆くより「これでひとつ減る!」と自分に言い聞かせ、「モノ離れ」の習慣を潔く自分にしつけているくらいです。

形だけに捉われず、「心に残るモノ」を増やして、人生を豊かにしてみませんか?

6割主義をテーマに、掃除や断捨離など、無理なく少しずつ片付けることをすすめている本書。身のまわりをスッキリさせながら心の貯金を増やしていくヒントが詰まっています。「部屋にモノがありすぎて困っている」、「掃除の仕方が分からない」という人は必見です。