しっぽの構造は?

犬のしっぽにはどのような種類があるかご存知ですか?
犬のかわいいしっぽですが、くるんと巻いていたりフサフサだったり犬種によってしっぽの形は様々です。代表的なものは以下のものです。

垂れ尾(ダルメシアンなど)スクリューテール(パグ、ブルドッグなど)飾り尾(ゴールデンレトリバーなど)ボブテイル(オーストラリアンシェパード、ウェルシュコーギーなど)立ち尾(ビーグルなど)鎌尾(チワワ、シベリアンハスキーなど)リス尾(パピヨンなど)巻き尾(柴犬など)

そしてしっぽにはちゃんと骨があります。尾骨と呼ばれる小さな骨が連なってできているのがしっぽです。
しっぽの筋肉の種類は次のようになっています。

内背側仙尾筋(ないはいそくせんびきん)

左右同時に収縮すると上に、右や左のみだと斜めにしっぽが動きます。

外背側仙尾筋(がいはいそくせんびきん)

内背側仙尾筋や尾横突間筋の補助的な筋肉です。どちらかが傷ついても、この筋肉が補助してくれます。

直腸尾骨筋(ちょくちょうびこつきん)

とても小さな筋肉で、しっぽを横に曲げる働きをしています。

外腹側仙尾筋(がいふくそくせんびきん)

左右同時に収縮し、しっぽを下に引き込む働きをします。

内腹側仙尾筋(ないふくそくせんびきん)

外腹側仙尾筋や直腸尾筋の補助的な役割をします。外背側仙尾筋と同じようにどちらかの筋肉が傷ついたときに補助してくれます。

これらの筋肉の収縮によって、犬のしっぽがどの方向に動くか決まります。

しっぽの骨(尾骨)は、先端に行くに連れて小さく細くなっていくので、しっぽの先の方を踏んでしまったり強く引っ張ってしまったりすると、骨折や脱臼を起こしてしまいます。
小型犬は大型犬に比べて骨が小さいので、ちょっとしたことでも折れてしまいます。そのため小型犬の尻尾の扱いには要注意です。
大型犬だからといって怪我をしないというわけではないので、雑に扱わないようにしましょう。

しっぽの役割

犬のしっぽの役割として思い浮かべるのは、しっぽを振ったり、たらしたりする感情表現ですが他にも役割があります。
方向転換をする際にバランスをとる役割、泳いだときのかじの役割などがあります。
しっぽは感情表現以外にもしっかりと体の一部として機能しているということですね。

しっぽも骨折する

しっぽに骨があるということは、もちろん骨折もします。

骨折の種類

しっぽはどういった骨折をするのでしょうか。
まずは骨折の種類と原因を知りましょう。

疲労骨折:弱い力が同じ場所に繰り返し加わることで起こります。亀裂骨折:骨にヒビがはいった状態のことです。剥離骨折:筋肉や靭帯が強い力で引っ張られた時に起こります。圧迫骨折:強い力でおしつぶされたときに起こります。

骨折の原因

骨折の原因にはいろいろありますが、主なものもを挙げたいと思います。

交通事故他の犬とのけんか何かとの衝突栄養不足などによる骨密度の低下過度な運動骨の腫瘍高い場所からの落下

とくに落下は小型犬に起こりやすいものなので注意しておきましょう。

骨折した時の症状と対処法

骨折した時の症状

犬のしっぽが骨折した場合、以下のような症状がでます。

痛がるしっぽが腫れる歩き方がフラフラと左右非対称になる運動を嫌うようになる

骨折したことでしっぽの動きが悪くなることから起こる症状です。
また、神経や血管に異常をきたした場合には、最悪の場合壊死してしまうので日頃から愛犬の様子を見て、何か変化があればすぐに対処してあげましょう。

骨折した時の対処法

骨折した場合どうしたら良いのでしょうか?
1番最初にやることは動物病院に連れて行って、獣医さんに診てもらうことです。
やはり専門家にみてもらうのが一番なので、おかしいなと思ったらしっぽを刺激しないようにしながら病院へ連れていきましょう。
犬のしっぽを触っても嫌がらない、痛がらないようであれば応急処置を施すこともできます。
骨折の基本は患部の固定です。
木の板や固めのダンボールなどにガーゼなどをまいた副木を、骨折した部分に1番近い関節にあて、きつすぎない程度に固定します。
ただ、これはあくまでも応急処置なのですみやかに病院を受診しましょう。
もし犬が触らせない、痛がるようであれば無理はせず病院で処置をしてもらうまで触らないようにしましょう。

まとめ

犬のしっぽにもちゃんと骨があり、骨折もします。
いろいろな事情により断尾をする犬種もいますが、基本的にしっぽは犬にとっては大事な体の一部です。
そのため現在では、断尾しないブリーダーさんも多くなってきているようですね。
しっぽの怪我は外側から見てもわからないことが多いので、普段の生活の中で撫でてあげたりしながら確認してみましょう。


(獣医師監修:加藤桂子先生)