2シーズン前のプレミアリーグ最優秀選手でも、去就騒動が起きればサポーターから厳しい批判を浴びせられてしまうようだ。レスター・シティに所属する岡崎慎司の同僚、アルジェリア代表のリヤド・マフレズのことである。

2014年に当時イングランド2部だったレスターに移籍したマフレズは、チームがプレミアリーグに昇格して2年目を迎えた2015-16シーズン、17得点10アシストという活躍で「奇跡の優勝」に貢献。イングランドプロサッカー選手協会の年間最優秀選手に選出された。

当然、シーズン後に去就が騒がれたマフレズだったが、チェルシーに去ったエンゴロ・カンテと異なり、最終的には契約を更新。レスターに残留した。

だが今夏、マフレズはセリエAのローマからラブコールを受けて移籍を希望。ローマはレスターに3500万ユーロ(約円)をオファーしたが、レスター側は国外クラブには4000万ポンド(約円)、プレミア勢には5000万ポンド(約円)を求める方針を変えず。交渉はまとまっていない。

そんななか、レスターは11日のプレミアリーグ開幕戦でアーセナルと対戦。岡崎が1ゴールを挙げるなどしたものの、3-4と黒星発進となった。

クラブは公式のフェイスブックで「厳しい結果だが良かった点もたくさんあった」と前向きに伝えたが、コメント欄にはフル出場したマフレズに対する一部ファンからの批判が寄せられている。

「マフレズの頭はローマに向かっている。レスターから去れ。我々にお前は必要ない」

「マフレズはひどかった。ユニフォームを着た彼をもう二度と見たくない」

「なぜマフレズを使うんだ!試合前のピッチへのトンネル内ですら、ダメだったじゃないか。売れ。それも早く売れ。どんなオファーでも」

「ローマにマフレズをやれ。それで勝てる。マフレズに4000万以上の価値はない。オファーを受けろ。それだけだ。忘れるな。プレミアでの奇跡は一度しか起きないんだ」

ローマのモンチSDは、マフレズ獲得のためにこれ以上条件を上げるつもりがないと述べている。プレミア優勝の「おとぎ話」が過去のものとなった今、レスターとマフレズはどのような決断を下すのだろうか。