カンザス州の高校生が州知事戦に出馬(画像は『The Kansas City Star 2017年8月10日付「Kansas high school student running for governor takes questions from Jimmy Kimmel」(Jimmy Kimmel Live)』のスクリーンショット)

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アメリカでは老若男女を問わず「この国を、この地域を良くしたい」と強く願う人々がまだまだたくさんいる。なんと16歳の男子高校生が2018年のカンザス州知事選に出馬する決意を固め、人気トーク番組でも紹介されたことから大きな話題となっている。州のメディア『The Kansas City Star』が伝えた。

9日、人気トーク番組『ジミー・キンメル・ライブ!(Jimmy Kimmel Live!)』に出演し、「カンザス州知事選に民主党から立候補します」と宣言したのは同州最大の都市であるウィチタに暮らす高校2年生のジャック・バーグソン(Jack Bergeson)くん。ほかの州のほとんどが立候補は30歳より可能としている中、カンザス州は年齢制限を設けていないという。

現在のサム・ブラウンバック州知事(共和党員=60)およびトランプ大統領の政治に苦言を呈し、「政治家の若返りが必要です」と語る一方で、自分自身については「若すぎるという理由で僕は人々に真剣に受け止めてもらえない。このことは十分に承知しています」と現実をよく理解しているジャックくん。それでもカンザス州はまだ発展の余地が十分にあり、彼のような若者が「地元カンザスを何とか良くしたい」と言って政治関係の本を読み漁り、よく勉強し、熱いビジョンを語るのは素晴らしいことである。

成人していないため本人にはまだ選挙権がないが、それでもSNSを中心に政策や方針を明らかにしながら「政治に参加したい」と訴える彼の熱意に心打たれ、支持者も少しずつ増えているもよう。政策としては州保健医療システムの完全なる見直し、学校教員の賃金引き上げ、そして未成年者も政治に参加できる世の中にすることなどを掲げており、寄付金はすでに1300ドルを超えた。彼がもしも当選した場合、副知事には信頼できる友人のアレクサンダー・クラインくん(17)を迎えるつもりだという。初戦は残念ながら大敗が予想されるが、近い将来この2人は必ず大きな勝利を収めるのではないだろうか。

ちなみにアメリカ史上最年少の州知事は24歳。ミシガン州で1835年、スティーヴンス・T・メイソン氏が準州知事を経て就任していた。ビル・クリントン元大統領も32歳でアーカンソー州知事となるなど「青年知事」と呼ばれた1人である。

画像は『The Kansas City Star 2017年8月10日付「Kansas high school student running for governor takes questions from Jimmy Kimmel」(Jimmy Kimmel Live)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)