第16回世界陸上ロンドン大会、男子5000メートル決勝。優勝を果たし、モハメド・ファラー(左)の「モボット」ポーズで喜ぶムクタル・エドリス(中央、2017年8月12日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)は12日、男子5000メートル決勝が行われ、エチオピアのムクタル・エドリス(Muktar Edris)が優勝し、英国のモハメド・ファラー(Mohammed Farah)は主要国際大会で5大会連続となる1万メートルとの2冠を達成することはできなかった。

 34歳のファラーが最後の直線で必死に追い上げる中、逃げ切ったエドリスが13分32秒79で金メダルを獲得した。勝利したエドリスは、ファラーが編み出した頭の上でMの字を手で作る「モボット」ポーズで勝利を喜んだ。

 五輪と世界陸上の5000メートルと1万メートルでそれぞれ2大会連続の2冠を飾り、2011年を最後に負けのなかったファラーは、13分33秒22で銀メダルとなり、同じ競技場で2冠を達成したロンドン五輪の快挙を再現することはできなかった。

 4日の1万メートルで勝利を収めていたファラーは、これ以上のレースは難しかったと話す一方、中・長距離のエチオピア、ケニアの権勢に風穴を開けることはできたと話した。

「全力を出し尽くした。110パーセントね。これ以上のレースはできなかったと思う。彼ら(エチオピア)はチームとして走ってきた。だけど、ケニアとエチオピアにかなわないなんて思っちゃいけない。やればできる」

 レースを終えたファラーは、いつも通りすぐに家族の元へ向かうと、ファンに祝福され、立ち止まってサインやファンとの自撮りに応じながらスタジアムを1周した。

 ファラーはこの6年を振り返って、「夢のようだった。長い旅だったけど、素晴らしかった。ここで走って、ゴールするまであまり実感が湧かなかったけど、何分か経って、これで終わりなんだと感じている」と話した。

 優勝した23歳のエドリスは、モボットポーズを取ったことについて、王者交代とファラーへの敬意という二つの意味があったと話した。

「ファラーはたくさん勝ってきたけど、きょうは僕が勝った。僕はエチオピアの新チャンピオン。ポーズを取ったのはそれが理由だ。自分が次の王者だ。彼の母国のファンの前で、金メダルを勝ち取った。後押しはあまりなかったけど、それでもやり遂げた。ポーズを取ったのは、ファラーに対するリスペクトでもある」

 リオデジャネイロ五輪銀メダリストのポール・チェリモ(Paul Chelimo、米国)が、13分33秒30で銅メダルを獲得した。
【翻訳編集】AFPBB News