夏から初秋の京都は、今だけ公開される文化財特別公開や期間限定イベントが目白押し。すでに京都旅行の予定を立てている人も多いのでは？そこで京都に行ったらぜひ味わいたい、インスタ映えするランチとデザートをご紹介しましょう。

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見た目もお味も大満足！豆すしランチ

まずランチは、祇園の目抜き通りの花見小路で、歌舞錬場前の料亭「祇をん 豆寅」。ここは手の平にのるほどの小さい器の「豆皿」を使った、目にも楽しい豆皿懐石で有名なお店なんです。町屋造りの建物ののれんをくぐると、居心地の良い和の佇まい。座敷も掘りごたつ席なので、リラックスして懐石料理を味わえます。

石畳の花見小路通と町屋造りの建物に風情を感じる。

ランチは、豆すしがメインの「豆すし膳（4200円）」と、豆皿12種のおばん菜が魅力の「豆すしと豆皿十二点膳（6000円）」の2種類。女子なら「豆すし膳」で十分なボリュームだけど、「祇をん 豆寅」の人気メニュー、豆皿懐石を食べたいなら「豆すしと豆皿十二点膳」もおすすめ。夜だとなかなかのお値段になる懐石も、ランチだと手が届く価格になるのが嬉しいですね。

「豆すし膳」の先付けの豆皿3種には、焼き万願寺唐辛子、鱧の子煮こごり、トマトの甲州煮が出ます。いずれも京都の夏を代表する料理。なかでもトマトの甲州煮が絶妙で、自然な甘さと酸味が口の中でとろけ、食欲をそそりました。椀物には翡翠茄子の白味噌仕立て。京都では白味噌をよく使います。ほんのりとした甘さの中にも、辛子がピリリと利いて、歩き疲れた身体に染みました。

先付けの豆皿3種。黒塗りのお盆に青紅葉が置かれ、目も楽しませてくれる。

椀物の翡翠茄子 白味噌仕立。白味噌の上品な甘さが際立つ逸品。

3品目の焼物は鮎の塩焼き。ほど良い塩味でそのまま食べてもイケるし、たで酢を付けて食べてもサッパリ。そしてメインの豆すしは、目の前に置かれてから、蓋を取る演出が粋！目の前に色とりどりの豆すしが広がると、思わず「わぁ〜」と声を上げてしまいます。15個の豆すしや漬物をどの順番で食べるかは、好みが分かれるところ。旬の素材を使った豆すしはどれもこれもおいしく、口の中に幸せが広がりました。

焼物は鮎 塩焼き。じっくり火を通した鮎は、骨まで柔らかい。

かわいい豆すしは見た目にも楽しませてくれる。いろいろな角度から撮影して。

「2 0 1 7京都・ミスきもの」の伊谷英里子さんも豆すしに舌鼓。

そして甘味は黒糖わらびもち。もちもちの弾力と、黒糖の優しい甘さが最後の締めにぴったりでした。「祇をん 豆寅」は四条通りからすぐという絶好のロケーションなので、この後の京都観光のアクセスもよく、大満足できるお店。訪れる前には予約をしておくと安心です。

最後の締めは黒糖わらびもち。ビジュアルもお味も大満足のランチ内容です。

便利でアクセスがいい祇園。四条通まで石畳の情緒を楽しみながらお散歩して。

祇をん 豆寅
住所：京都市東山区祇園花見小路下ル歌舞錬場前
営業時間：昼11：30〜14：00（L.O.）、夜17：00〜21：00（L.O.）
休み：無休
交通：京阪祇園四条駅より徒歩5分
http://www.kiwa-group.co.jp/restaurant/196/

器の中で金魚が泳ぐ！キュートなパフェ

デザートのおすすめは、八坂神社の向かいにある「金の百合亭」。ここはオリジナル抹茶パフェが有名なカフェで、季節に合わせた飾り付けのパフェを楽しむことができます。7〜8月は金魚が泳ぐ「夏涼み（980円）」。パフェの上には朝顔の花が、中間部のゼリー状の部分には金魚があしらわれています。9〜10月は「月うさぎ」で、お月さまのマカロンにかわいいうさぎが！晩秋は紅葉、冬は寒梅、春は桜といった風に四季折々のオリジナルのパフェが8種類、用意されています。

「金の百合亭」という店名は、ロッシーニのオペラ「ランスへの旅」の舞台となった宿の名前から付けたのだとか。

見た目にかわいいオリジナル抹茶パフェ。夏の風物詩が満載。

このオリジナル抹茶パフェは、3年前の開店時から構想。開発に1年かけ、今から2年前にシリーズが完成したそうです。1日20〜25個限定なので、なくならないように、早めに訪れることをおすすめ。店内のインテリアは木や漆喰が基調で、こだわりのスピーカーやアンプからクラシックが流れる空間。涼しい店内の窓際の席から、八坂神社や祇園の交差点を眺めながら、ゆったりとしたひと時を過ごしてくださいね。

食べるのがもったいないくらいの可愛さ！

Gourmet11

食べるのがもったいないくらいの可愛さ！

窓際の席からは八坂神社を眺めることができる。

金の百合亭
住所：京都市東山区祇園町北側292-2
営業時間：11:00〜20:00
休み：木休
交通：京阪祇園四条駅より徒歩5分
http://kinnoyuritei.com/

おいしいランチやデザートでパワーをもらった後は、再び京都観光へGO！「京の夏の旅」サイトには夏の今だけ楽しめる魅力のスポットが多数紹介されているので、興味のあるところを訪れて、京都の旅をさらに楽しんでください。

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京の夏の旅
http://www.kyokanko.or.jp/natsu2017/

取材・文／綿谷禎子