広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】

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巨人のエース菅野との投手戦を制して勝利

 広島は12日、マツダスタジアムで行われた巨人戦に1-0で勝利した。先発の薮田が、プロ初完封で菅野との投手戦を制した。先発陣が苦しいチーム状況の中、最高の形でチームの連敗を3で止めた快投に、緒方監督は「今日は薮田の投球に尽きる」と手放しで称賛した。

「相手は球界を代表する投手。勝ててよかった」と笑顔を見せた薮田は、「ずっと完投したいと思っていたが、それが0で終われてよかった」とプロ初完封を喜んだ。緒方監督は「菅野と互角の素晴らしい投球。リードした會澤との息もピッタリだった」とバッテリーを褒め、「本人も大きな自信になると思うし、自信にしていい」と完封を評価した。

 前夜に指揮官が「先発の頭数が足りない状態」という現状で、これ以上ない好投だった。「中継ぎの登板が続いていたので、リリーフにとってもありがたい投球だった」と言うように、チームにとっても大きな1勝となった。

 唯一の得点となった本塁打を放った西川とともに、投打の若い力で連敗を止めたチームは、明日の結果次第で再度マジックが点灯する。(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)