東京支部の佐藤隆太郎(115期)。まだ馴染みのない名前かもしれないが、今年の成長度はピカイチである。
 3月、地元・多摩川でデビューし初優勝。現在の適用勝率は5.20だが、次期は一気にA1へ飛び級しそうな勢いである。

 先の桐生で行われたイースタンヤングでフライングを切ったが、その後の7月下旬の戸田一般戦では得点トップで勝ち上がり、自身初の優勝戦1号艇を手にした。結果は叩かれて4着に敗れたが、ひと開催ごとに逞しくなっている。

 佐藤といえば、やまと学校在学中から優秀な成績で将来を嘱望されていた。師匠はSG覇者でもある長田頼宗。レースをチェックしてもらい電話等でも頻繁にアドバイスをもらっている。

 「今の目標は?」の問いには「具体的な数字の目標ではなく、ペラ調整やターンなどを磨いていきたい」と、目先の数字にとらわれず将来を見据えている。級別については「今期(採点中)のA級はノルマです」とキッパリ言いきった。

 将来の夢は「師匠の長田さんと“多摩川の推薦”で一緒にSGメモリアルに出場する事」。これはかなり現実的に感じる。そう思わせるほど、才能に満ちている佐藤。今後の走りは、ぜひともチェックしていきたい。