米領グアム島タモン・ビーチで遊ぶ観光客ら(2017年8月11日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米領グアム(Guam)島は、北朝鮮が同島周辺に中距離弾道ミサイル(IRBM)4発を発射する計画を明らかにしたことを受け、にわかに世界の注目を集めたことを観光の宣伝につなげようとしている。

 2つの米軍施設があり、約6000人の米兵が駐留していることから北朝鮮に狙われたグアムの観光当局者らは、普段は平穏な雰囲気が漂う島と島内の穴場のビーチに危険が迫っているという印象を払拭しようと必死だ。

 グアム政府観光局(Guam Visitors Bureau)のジョシュ・タイケンゴ(Josh Tyquiengco)マーケティングディレクターはAFPに対し、「残念な状況ではありますが、グアムのこと、私たちの文化、グアム島の位置、私たち島民のことを世界に知ってもらういい機会だと思っています」と語った。「グアムは軍事基地の島であるだけにとどまりません。家族向けの安全なリゾート地です。これから訪れようという方々には今後も引き続き安全な旅先であることを保証します」

 北朝鮮はグアム島を包囲射撃する計画を数日中に策定すると威嚇したが、タイケンゴ氏は攻撃への懸念から観光客の出足が鈍る状況にはなっていないと述べた。「韓国から数件のキャンセルがあったと聞いていますが、観光業に影響を与えるほどの数ではありません」

 グアム島のエディ・カルボ(Eddie Calvo)知事は11日の会見で、いかなる攻撃も圧倒的な反撃に遭うだろうと述べ、同島にとって最大の脅威は北朝鮮ではなく迫り来る台風シーズンだと指摘した。

 地元紙グアム・デーリー・ポスト(Guam Daily Post)は社説で、世界の注目を集めたことで、人口16万2000人のグアム島に年間150万人以上の観光客が訪れている理由を世界中に知らしめるチャンスが到来したと主張した。

「透き通った海、海水浴客で混み合うことのないビーチ、利便性の良い自然のハイキングコース」「食べ物を通じてこの島で味わえるさまざまな文化によって、グアムは知る人ぞ知る、熱帯の素晴らしいリゾート地という魅力を放ちながら、米本土の一部の小都市のような設備と快適さを兼ね備えている」

 グアムは長年、地震と台風に見舞われてきたため、その社会インフラは厳しい基準に従って造られており、北朝鮮からの攻撃を含むあらゆる緊急事態への備えができていると当局は主張している。
【翻訳編集】AFPBB News