松山英樹【写真:Getty Images】

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圧巻チャージで暫定首位浮上…ノーボギーの「64」以下は2000年以降、2選手ともに優勝

 海外男子ゴルフの全米プロゴルフ選手権(クウェイルホローC)第2日は11日(日本時間12日)、15位タイから出た松山英樹(レクサス)が7バーディー、ノーボギーと圧巻の「64」で通算8アンダー。ケビン・キスナー(米国)と並び、暫定首位に立った。メジャー初Vへ大前進した日本のエースを“V確率100%”の吉兆データも後押ししている。

 ついに日本人メジャー初の制覇の時が訪れるかもしれない。

 松山は5番パー4でこの日初バーディーを奪うと、7番パー5でもバーディー。前半を2つ伸ばし、順調な滑り出しを見せた。圧巻だったのは、後半だ。12番パー4から怒涛の4連続バーディー。15番途中には雷雲の接近により、約2時間も中断したが、再開後にバーディーを奪う集中力を発揮した。

 7バーディー、ノーボギーで「64」をマーク。PGAは原動力となった圧巻の4連続バーディーを公式Youtubeチャンネルで動画で紹介するなど、驚異のチャージで一躍、暫定首位に浮上したが、データも後押しするという。

数字面も“吉兆”の後押しを受け、松山はブラッドリー、ダフナーに続けるか

 米誌「ゴルフ・チャンネル」は「2000年以降、2選手がボギーなしの64以下を全米プロゴルフ選手権でマークしている。両者とも勝利を手にした」と公式ツイッターで紹介。松山同様、ノーボギーで64以下を記録したキーガン・ブラッドリー(米国)、ジェイソン・ダフナー(米国)とともに勢いに乗り、栄冠に輝いている。

 松山にとって吉兆ともいうべきデータ。投稿では「今週、ヒデキは彼らに加われるだろうか?」とつづられている。なお、フランチェスコ・モリナリ(イタリア)も「64」をマークしている。

 日本のエースの圧巻の「64」は「華麗な、華麗なゴルフだ!」「なんてラウンドだ」などと海外メディアでも続々と報じられていたが、数字面でもメジャー初Vは現実味を帯びてきている。

 残り2日。日本ゴルフ界にとって歴史的な快挙を目指す松山の視界は、良好だ。