アトレティコ戦でも切れのあるプレーを連発した柴崎。真っ黒に日焼けし、コンディションの良さを窺わせる。(C)Getty Images

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 8月11日に行なわれたヘタフェ対アトレティコ・マドリーの練習試合で、出色のパフォーマンスを披露した柴崎岳に対して、指揮官とチームメイトが賛辞を贈った。
 
 まずは左SBで先発したフランシスコ・モリネロだ。「かなりの手応えを得られたドロー」と語りつつ、共にプレーして間もない日本代表MFをこう評した。
 
「ガクはすでに昨シーズン、テネリフェで実力を証明した通りさ。スペインのフットボールにすっかり順応しているし、僕らヘタフェにも少しずつ着実に溶け込んでいるよ。今日の試合を観ても分かるだろ。彼がヘタフェに来てくれて本当に嬉しいし、我々に多くのものをもたらしてくれるだろう」
 
 続いては、戦術家として知られるホセ・ボルダラス監督だ。辛口の指揮官だけに背番号10のプレーに注文を付けながらも、ここまでの働きにはおおむね満足しているようだ。
 
「素晴らしい存在感を示してくれた。たしかにラストパスをミスしてしまったし、ボールキープのところで円滑にプレーできなかったりはしたが、大きな問題ではない。攻撃に関与しようと積極的に絡んでいたし、彼のフットボールをしようと懸命だった。きっとどんどん良くなるはずだ。ガクは我々の大きな助けとなってくれるだろう」
 
 アトレティコ戦で柴崎は、4-2-3-1システムのトップ下で先発。堅守自慢の強豪相手に一歩も引かず、果敢に打って出てヘタフェ攻撃陣をリードした。惜しいシュートを放つなど何度かの決定機に絡み、77分までプレー。交代の際はホームサポーターから喝さいを浴びた。試合はスコアレスドローに終わっている。