郊外の中堅証券支店が穴場。入手困難なIPO株を手に入れるプロの裏技

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 株式投資には様々な手法があるが、相場で生き残るのは難しい。そこで、おすすめしたいのが新規公開株を株式市場に上場する前にゲットする「IPO投資」だ。

 IPO投資は、低リスクで稼げる投資法の代名詞となっている。なぜ、IPO投資は稼ぎやすいのか。IPO情報サイト「IPOジャパン」編集長の西堀敬氏が語る。

「例えば、昨年は83社が株式を公開しましたが、そのうち公募価格よりも初値(公開後に初めて付いた価格)が高かった銘柄は80.72%で、平均騰落率は72%でした。公募割れ(公募価格よりも初値が低いこと)をするケースは事前にある程度予測できますから、ほとんどの場合、儲かる。これは昨年だけに限ったことではなく、’00年以降で、勝率(公募価格よりも初値が高かったケースの割合)が5割を下回ったのはリーマン・ショック後の’08年と’10年だけで、騰落率がマイナスになったこともありません。つまり、誰でも稼げるのがIPO投資なのです」

◆IPO株は常に入手困難

 ただし、IPO投資には1つ難関がある。IPO株を入手するには、抽選に当選するか、証券会社の裁量で配分されるのを待つしかないことだ。低リスクで稼げるということが知れ渡っているIPO株には多くの投資家が群がり、常に入手困難の状況が続いている。

「私はIPO株を店舗型の証券会社から時々、回してもらっているのですが、なかなか難しい。例えば、都内の野村證券某支店の担当者に聞いたら、『この銘柄は、うちの支店で数名しか、配られていないんです』と言ってました。

店舗証券の場合、IPO株を裁量で配分しますから、大口の顧客が強い。大手証券の都心の中核支店の場合、預かり資産が100億円を超す客が100人以上もいたりしますから、一般の顧客に希少性の高いIPO株が回っていることはまずないでしょう」

 だが、あきらめるのは早い。西堀氏によれば、IPO株入手には、裏技があるという。

◆中堅の店舗証券で郊外の支店が穴場

「ネット証券でもIPOの抽選に申し込めますが、競争倍率が高すぎて当選するのは困難です。穴場は中堅の店舗証券です。IPOを引き受けている中堅の店舗証券は、いちよし証券、岩井コスモ証券、エース証券、エイチ・エス証券、岡三証券、極東証券、東海東京証券、東洋証券などがあります。そして、できるだけ郊外の地元の支店に口座を開きます。

こうしたところは大口の顧客が少ないので、IPO株を回してもらえる可能性が高い。また、金額は大きくなくて構いませんから、投資信託などを購入し、店が開催しているセミナーに通って支店の担当者だけではなくIPO株配分の決済権を握る支店長と名刺交換をして名前を覚えてもらって、時々、お土産を持っていったりする。

これぐらい人間関係を深めると、IPO株を回してもらえるようになります」

 ネット証券の画面に慣れた人にとっては、一見回りくどくも見えるこの方法が、IPO投資ではもっとも近道なのだ。実際にIPOを回してもらえたら、お礼に宴席やゴルフなどに誘ったりすると、ますます人間関係が深くなり、極秘情報までもらえるかもしれない。

 株と同じく一筋縄ではいかないが、リスクをより避けたい人はこうした複合技を苦にせず、トライしていくべきだろう。

<西堀氏の推奨テクニック>

【公募・売り出し買いの初値売りで儲ける】

 新規公開する前に公募、または売り出される株式を証券会社から入手し、上場後の初値で売却する。IPO投資と言えば、通常はこれのことを言う。時価総額の小さい銘柄の方が利益を見込めるが、そのぶん、入手困難となる。初心者は大規模に販売されて入手しやすい大型優良株を狙おう。ネット証券でも抽選に申し込めるが、極端に競争倍率が高いので、地元の証券会社の担当者に頼んだほうが入手しやすい。