犬が食あたりをする原因

傷んだ食べ物を食べた

食あたりの最も多い原因は、傷んだ物を食べたことによって起きています。
例えば飼い主さんが朝仕事に行く前にご飯を与え、一度では食べ切らず残ったものを日中時間をかけて食べて、飼い主さんが帰宅する頃にやっと食べ終わるなど、そのような食生活を送っている犬は意外とたくさんいます。特に食の細い小型犬によく見られますが、梅雨のジメジメした季節や暑い夏場は大変危険です。
犬の口の中には細菌がたくさんあり、犬の口の中の細菌が付いた状態で食べ物を放置すると、細菌が繁殖してしまいます。それを時間が経ってから食べることによって食あたりを起こします。
また、口を付けていない食べ物でも食あたりを起こす可能性があります。例えば缶詰めなどのウェットフードや半生タイプのフードは、口を付けていなくても放置すると傷みやすく、食あたりの原因になります。

冷たい物を食べた

夏の暑い季節には、愛犬に少しでも涼しさを感じさせるために冷たい食べ物を与える飼い主さんも多いかと思います。
今は犬用のアイス、ゼリー、プリン、シャーベット、氷などの美味しい冷たい食べ物も売られており、暑くて辛い季節にはとても喜ぶものばかりです。
しかし、冷蔵庫や冷凍庫から出したばかりの冷たい食べ物を与えると急激にお腹を冷やしてしまい、食あたりを起こしてしまいます。

細菌が繁殖した水を飲んだ

愛犬の飲み水はお皿に入れた物を置きっ放しか、給水便を取り付けるなどして、いつでも水を飲める状態にしている家庭が多いかと思います。
しかし犬の口の中にはたくさんの細菌があります。一度口を付けた水は時間が経つと細菌が繁殖しやすくなります。その細菌が繁殖した水を飲むことで食あたりを起こします。特に夏場や梅雨のジメジメした季節では細菌がより繁殖しやすくなります。

犬が食あたりをした時に見られる症状

下痢

食あたりを起こすと糞便が緩くなります。酷い場合は水溶性の水っぽい下痢や、血の混ざった下痢をすることもあります。
血の色でどこでトラブルが起きているか判断しますが、小腸性の下痢の場合は血が黒くなり、大腸性の下痢は鮮血で、またゼリーのような粘膜が付着した糞便をします。

嘔吐

食あたりにより胃腸に障害が起こると吐いてしまいます。食べた物を吐いてしまったり、繰り返し何度も吐くと吐くものがなくなり黄色い胃液や泡を吐くこともあります。

食欲がない

食あたりを起こすと、気分が優れないため元気がなくなり何も食べたくなくなります。普段なら喜ぶ食べ物も食べなくなります。

脱水

繰り返す嘔吐や下痢によって、体内の水分が奪われてしまい脱水になりやすくなります。

犬の食あたりの治療法

犬の食あたりの治療法は、主に対処療法になります。
まず繰り返し吐いている時は、胃腸を休ませるために絶食する場合もあります。栄養補給と脱水改善のために点滴をすることもあります。
そして症状に合わせて制吐剤、抗生物質、止血剤、整腸剤などを使った治療を行います。
嘔吐が落ち着いたら、水を飲ませ消化の良いフード(ふやかしたフードや消化の良い療法食)を少量与え、吐かないかチェックしながら少しずつ与えていきます。
状態が落ち着いてくれば下痢も少しずつ改善されていきます。

犬の食あたりの予防法

犬の食あたりを予防する方法としては、

食べ残したフードは片付ける冷たい食べ物は与えすぎない飲み水は新鮮な物を与え、こまめに交換する缶詰めなどのウェットフードは食べ切れる量を与え、残したらすぐに片付け廃棄するドライフードも酸化し傷みますので、開封後1ヶ月以内に使い切り古いものは廃棄する湿気や温度が高いと傷みやすいのでフードをきちんと密封し保管方法に気を付ける

などがあります。

まとめ

一年中食あたりのリスクはありますが、気温の高くなる6月頃からさらに食あたりのリスクは高くなります。ジメジメした梅雨や気温が高い夏場はより一層注意が必要です。
食あたりは飼い主さんがきちんと気を付けていれば未然に防ぐことが出来ます。正しい知識を付け大切な愛犬を守りましょう。


(獣医師監修:加藤桂子先生)