ご乱心(The White House on flickr/Official White House Photo by Shealah Craighead)

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 首席補佐官のプリーバス氏は、パラノイアで分裂している──。

「7月27日に『ニューヨーカー』電子版に掲載されたスカラムッチ新広報部長の談話は、まさに常軌を逸した身内批判。ミニ・トランプの誕生ですね」

 と話すのは、全国紙の外信部デスク。

 首席補佐官と言えば、日本の官房長官に相当する「政権の要」。ホワイトハウスを取り仕切る閣僚級ポストだが、その任にある人物を口汚く罵ったのだ。

「ところが、翌日プリーバス氏の方があっさり辞任。21日のスパイサー報道官に続く辞職です。スカラムッチ氏の強気の裏には、大統領の暗黙の了解があると受け取ったのでしょう」(同)

 じつは“お前はクビだ”と直接言わず、搦め手で辞めさせるのがトランプ流だ。

ご乱心(The White House on flickr/Official White House Photo by Shealah Craighead)

「プリーバス氏に首席補佐官が務まっていたとも思いませんが、政権は全く議会対策が出来ていません」

 と話すのは、国際ジャーナリストの春名幹男氏。

「とくに最近は、国境税の導入断念、オバマケアの廃止否決と、大統領選の公約に関わる失点続き。これまでロシア疑惑にもどこか余裕があったのは、共和党支持者の中の政権支持率は約8割と盤石だったから。ところが、7月はこの数字が70%台に低下しています」

 アメリカ・ファーストを支えてきた側近を切り続け、スカラムッチ氏のようなウォール街の住人や、新首席補佐官のケリー氏のように忠実な軍人ばかり登用。これでまた支持率は低下するはず。

「議会の夏休みを狙って、司法長官の更迭も可能性が高まっています」(同)

 一時収まった弾劾論がまた吹き出そうだ。

「週刊新潮」2017年8月10日号 掲載