ドゥテルテ比大統領、中国主導の貿易協定をプッシュ「TPPはもはや存在しない夢」―中国メディア

フィリピンメディアによると、ドゥテルテ大統領は8日、東南アジア諸国連合(ASEAN)設立50周年を記念するイベントで、「加盟10カ国は経済統合について真剣に考えなければならない」と述べた。
ドゥテルテ大統領は「ASEANは保護貿易に立ち向かい、国際貿易におけるゲームのルールを確保する上で、世界のどの国よりも断固たるべきだ」とし、ASEAN10カ国と中国、日本、オーストラリア、インド、ニュージーランド、韓国が交渉に参加しているRCEPについて「われわれの努力に一層の刺激を与えるだろう」と述べた。
TPPは、世界経済の約40%をカバーするオーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、米国、ベトナムが昨年2月に調印した。だがトランプ米大統領は今年1月、同協定が米国の雇用を傷つけるとして離脱を表明している。(翻訳・編集/柳川)