AppleがくしゃみをするとFoxconnが風邪を引く――いかにFoxconnがシャープを買収できるほどの巨大企業でも、売り上げの半分をAppleに負うとあっては、仮にiPhone8の生産が遅れているとなれば、もどかしさを感じずにはいられないはずです。

市場の予測を下回る純利益

Foxconnの2017年第2四半期(4〜6月)の純利益は5億8,900万ドル(約647億円)となり、アナリストの平均予想である7億8,150億ドル(約860億円)を大きく下回る結果となりました。iPhoneの組み立て生産を請け負うFoxonnにあって、この時期は次世代モデルを前にしてiPhoneの買い控えが進むことから、例年控えめな数字が出る時期です。しかし純利益は、そうした事情を織り込んだ上での予測を、さらに下回る内容でした。
 
一方、Appleが先日発表した第2四半期(2017年度第3四半期)の決算では、iPhone販売台数が前年同期比で2%増えています。

iPhone8の遅れが業績に悪影響?

これを受けて、改めてiPhone8に深刻な遅れが生じているのではないか、とする悲観論が鎌首をもたげています。有機EL(OLED)ディスプレイや3D NANDフラッシュメモリーの調達、Touch IDの埋め込み技術の確立に難儀した(最終的に指紋認証ではなく顔認証に切り替えたとされている)ことなどから、量産開始が例年よりも遅いという観測は以前より出ており、これがFoxconnの業績に何らかの影響を及ぼしたのでは、というわけです。
 
また、仮に例年どおり9月にリリースされたとしても、市場に供給できる数量は非常に限られたものとなると考えられ、これが第2四半期のみならず第3四半期(7〜9月)の業績にまで影響を及ぼすのではないか、とする見方も出ています。
 
 
Source:AppleInsider
Photo:Martin Hajek
(kihachi)