土屋太鳳を支える、女優への情熱とは?

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公開作が相次ぎ、勢いある若手女優の筆頭となった土屋太鳳。アニメーション映画『フェリシーと夢のトウシューズ』(8月12日公開)の日本語吹替版では、バレリーナになる夢を叶えようと奮闘する女の子・フェリシーを演じた。何事にもストイックに打ち込むイメージのある土屋。情熱いっぱいのフェリシーにも「とても共感できた」と話すが、今、努力家ゆえの悩みを抱えていた。悩みながらも、土屋を支えている女優への情熱とは?22歳の胸の内に迫った。

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本作の主人公は、踊ることが好きな気持ちは誰にも負けない女の子・フェリシー。施設で暮らしながらもバレリーナになることを夢見ていた彼女が、憧れの街・パリへと出発。ライバルたちとの熾烈な競争に立ち向かいながら、夢を叶えようとする姿を描く。

土屋は「今の自分自身、フェリシーにとても共感ができた。夢へと進もうとする情熱も素敵だなと思います」と共感たっぷりに、作品に飛び込んだ。2005年、女優発掘オーディション「ミス・フェニックス」で審査員特別賞を受賞したことをきっかけに、この世界に入った彼女。オーディションでは「私を映画の世界に入れてください」と熱い思いを伝えたそうだが、2017年は『PとJK』『兄に愛されすぎて困ってます』『トリガール!』『8年越しの花嫁 奇跡の実話』など公開作が相次ぎ、いわば夢が叶った形だ。

しかし土屋自身は「夢の舞台にやっと立てたという感じ。ここからだと思っています」とキリリと表情を引き締める。「正直、ここまで続くとは思っていなかった」と照れ笑いをのぞかせつつ、「夢を見つけることは、生きることにつながっていると思います。私は小さな夢でも、いつも言葉にするようにしています。家族や友達とも『ここ行きたいね』『これ食べたいね』と話すなど、小さな夢でも言葉にします。すると、そこに向かってスイッチが入ったりするんです」と夢を叶える秘訣は、言霊にある様子。

そして夢が叶えば叶うほど、「難しさを感じる。楽しいというより、怖さを感じることが多いです」とも。「今、こうしてオファーをいただけるようになって、いろいろな役をやらせていただくと、自分ができない部分を感じることもすごくあって。女優さんという職業は資格があったりするわけではないので、一つ一つやっていくしかない。役と向き合い、いろいろな現場で出会う方々と会話をすることによって、修行していけたらいいなと思っています」と不安を乗り越えるためには、一歩ずつ進むしかないと話す。

さらに女優という夢に打ち込むあまり、「時間が足りない」と感じることも多いそう。猛特訓に励む上では、迷いや壁にぶち当たることもあるフェリシーだが、「フェリシーを見ていると、努力をすればするほど、プライベートな時間がなくなってしまうということも感じました。フェリシーは夢を追うこととプライベートのバランスが崩れて、オーディションがうまくいかなかったりもします。私もそのバランスはとても難しいなと思うんです」と吐露。

自らの生活について「役を演じるために、例えば朝は2時間前に起きたり、寝る2時間前はその準備に使ったりすると、本当に時間が足りない」と苦笑いで、「周りの方から『前しか見えなくなっているよ』と言われて気付くんですが、私はどうしてもそうなってしまいがちで。もちろんストイックに打ち込むことも大事。でもお料理する時間を持ったり、友達と話したりする時間も大事にするなど、ギスギスせずに柔らかくいたいです」と努力家ゆえに、ペース配分に悩むこともあるという。

悩む理由からも彼女のひたむきさがひしひしと伝わるが、それだけ女優業に熱中するのは、「伝える」ことの大切さを感じているから。「諦めそうになったり、できないと思うこともあります。そういったときは、自分は何を伝えたいんだろうと思うようにしています。誰かの代表として、言葉をつむごうと。例えば別れのシーンがあったら、そういう思いをした方の気持ちを伝えることもできる。見てくれた方に『感動したよ』『楽しかったよ』と言っていただけると、本当にやってよかったなといつも思います」。快進撃の裏側には、一つ一つ、丁寧に思いを伝えようとする情熱にあふれていた。【取材・文/成田おり枝】