まるで父親のように選手と接するクロップ(右)。そんなドイツ人指揮官が寵愛するコウチーニョ(左)はリバプール残留を決めた。 (C) Getty Images

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 ネイマール売却後のバルセロナは大いに苦しんでいる。現地時間8月11日、リバプールに狙っていたタレントの売却拒否を、公式に宣言されてしまった。
 
 バルサは8月3日にネイマールから契約解除金2億2200万ユーロ(約284億円)を受け取って、パリ・サンジェルマンへブラジル代表の至宝を放出。連日、各国のメディアが取り扱ったその移籍動向は、金額の高さゆえに大きな話題をさらった。
 
 バルサが手にした大金の使い道の最優先事項は、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長も、「今は新しい選手を狙っている。彼の放出で得た資金を使うつもりだ」と話した通り、ネイマールの後釜探しだ。
 
 そんな中でバルサは、最右翼としてリバプールに所属するブラジル代表MFのフィリッペ・コウチーニョをターゲットに据えてきた。英紙『テレグラフ』によれば、7月末に8000万ユーロ(約116億円)でオファーし、さらに8月9日には1億ユーロ(約128億円)で再度アプローチしたという。
 
 しかし、今年1月にコウチーニョと2022年6月までの延長契約を締結したリバプールは、いずれのオファーにも首を縦に振らず。指揮官のユルゲン・クロップは、「彼は非売品だ」と売却拒否の姿勢を見せていた。
 
 リバプールは、11日にクラブとしての態度をより明確にさせるべく公式サイトを更新し、親会社である『フェンウェイ・スポーツ・グループ』の声明を発表した。
 
「フィリッペ・コウチーニョの移籍に関して、我々のスタンスを明確にしたい。フィリッペに対するオファーを塾考することはない。それがクラブの最終決定だ。今夏の移籍市場が閉幕する時、彼はリバプールの一員として留まっている」
 
 自軍の背番号10の獲得を執拗に狙う相手へ“最終警告”を突きつけたリバプール。これを受けてバルサは、具体的な動きを見せていないものの、ブラジル代表MF獲得からは撤退を余儀なくされたと見て良いだろう。
 
 となれば、新たな攻撃的選手を獲りに動かなくてはならないが、その筆頭候補と見られていたドルトムントのウスマンヌ・デンベレに対する1億ユーロ(約128億円)のオファーは、相手に1億5000万ユーロ(約192億円)を求められ、難航していることが複数のメディアで伝えられている。
 
 移籍市場が閉じる8月31日にまでに、バルサは攻撃の軸となるアタッカーを迎え入れられるのか? 急転直下で決まる可能性もあるだけに、今後の展開に注目したい。

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