中国・香港の職業紹介所前で、インドネシア人家政婦が死亡したことに対し抗議の声を上げる人々(2015年3月17日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】中国・香港(Hong Kong)で、家政婦のエアコン使用を制限すると雇い主らが主張していることに対し、複数の人権団体が非人道的だと非難している。香港ではうだるような暑さが続く中、ある政治家が家政婦は「暑さに慣れるべき」と発言するなど、この主張に賛意を示す声も上がっている。

 香港では主にフィリピンやインドネシアからやって来た外国人労働者34万人以上が家政婦として働いているが、近年、虐待事例が相次いで発覚し、家政婦らの処遇に対する懸念が浮上している。

 香港では今週、ある雇い主の女性が怒りをあらわに、家政婦が夜に許可なく勝手に自室のエアコンを入れたとフェイスブック(Facebook)に投稿し、波紋を巻き起こした。気温は30度、湿度も高かったとされるが、雇い主はこの家政婦を「極度に厚かましい」と評し、エアコンのスイッチを撤去すると息巻いた。

 ただ、この投稿に非難の声が寄せられる一方、賛意を示す人も現れているという。

 家政婦の雇い主らでつくる協会の会長を務める政治家のマイケル・リー(Michael Lee)氏はラジオのインタビューで、家政婦の多くが香港より暑い国の出身であることを理由に、この気候に慣れるべきだとの持論を展開。また、雇い主に家庭内で厳格な規則を定めるよう求めた。

 リー氏はAFPの取材にも応じ、「暑い国から来ているのであれば、香港の暑い気候にも慣れるべき」と、同様の主張を繰り返した。

 また「香港の雇い主ら全てには、家政婦は何をして良いのか、また何をしたらいけないのかを定めた家庭内の規則を定めるよう勧める」と述べた。

 一方で、家政婦らの権利を擁護する運動家らは、エアコンの使用を制限するのは「ばかげており、不当で非人道的だ」と批判している。
【翻訳編集】AFPBB News