2011年以来5年半ぶりにJリーグへ復帰。神戸への移籍理由は「クラブのビジョンに惹かれたから」などと明かした。写真:川本 学

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 オランダやスペインのクラブを渡り歩いてきたハーフナー・マイクが、5年半ぶりにJリーグへ復帰した。この夏、ルーカス・ポドルスキの加入に沸いた神戸への移籍を決断した最大の決め手を「クラブのビジョンに惹かれたから」だと明かしているが、大物助っ人の存在も少なからず影響しているようだ。

「ワールドカップで優勝を経験している人と一緒にプレーできる機会なんて、なかなかないですからね」

 とはいえ、ポドルスキばかりに話題を譲るつもりはない。長身とパワフルなシュートを武器に実績を残してきた30歳のストライカーは、点取り屋としてチームの勝利に貢献できるとの自信に溢れている。

「ファンの方には、『俺もいるんだよ』ってアピールしたい。メディアはきっと、ルーカスがアシストをしただけでも大きく扱うだろうけど、自分も負けずにゴールを決めて、目立ってやろうと思っています」

 そんなハーフナーには、久しぶりのJリーグで対戦を心待ちにしている選手がいるという。「対戦を楽しみにしている選手は?」との質問をぶつけられると、百戦錬磨のあの選手の名を挙げた。

「横浜のユージさん(中澤佑二)かな。ずっと試合に出続けている凄い選手だし、あの人に僕も成長したんだぞってところを見せたい。海外で鍛えられ、フィジカルも強くなったと自負しているので、ユージさんに競り勝ってゴールを決めてみたいですね」

 2003年から横浜ユースで育ち、06年にトップチームへ昇格したハーフナーにとって、9歳年上の中澤は偉大な存在。欧州で培った実力を示すためには、格好の舞台になると考えているようだ。

 39歳の今も第一線で活躍し続けるCB中澤を擁する横浜との一戦は、8月20日(23節)のホームゲーム。仮に、両者がピッチに立った際は、ゴール前でのマッチアップに注目したい。