最新のファッションを取り入れ、おしゃれ山ガールを満喫しているというHさん(32・OL)は、友人と2人で山コンに参加したという。
 「山登りはまだ始めて1年目です。ふと気が向いて登った高尾山(東京)の開放感と爽快感が忘れられず、それから何度か山に登るようになりました。山コンに参加したのは、たまにはワイワイしながらの山登りも楽しいかなって。おかげさまで3年ぶりに彼氏ができました(笑)。彼氏はその時が初登山だったそうです」
 どうやら山登り初心者でも気軽に参加できるようで、体力に自身のないオジサン世代にとっても心強い。

 山コンに一役買っている漫画もある。『山と食欲と私』は、27歳会社員の主人公・日々野鮎美が山登りの道中、山ならではの料理に舌鼓を打つストーリーだ。筑波山(茨城県)での山コンの様子が掲載されると、ツイッター上では「私も鮎美ちゃんみたいに山コンに参加してみたい…」「趣味が一緒なのは確かに結婚の条件にはありな気がします!」と話題になった。

 では実際、山コンはどのように行われるのだろうか。
 男女20人ずつの約40人で、登山を中心としてコミュニケーションを深めるツアー型のイベント『恋山プロジェクト〜山コン〜』を運営している旅マルシェの山コンを見てみよう。

 参加者同士のコミュニケーションをより深めることを目的としているため、基本的に1泊2日の行程で開催する。1日目は軽ハイキングや、魚つかみ、紙すき体験、そば打ちといったその土地ならではのアクティビティーを体験。夕食後は懇親会を行い、最後には投票タイムを設けており、1日目の段階で気になる上位3人を投票する。投票結果は翌日の登山の班分けに活用される。
 2日目は早朝から山登りに出発。途中、チーム替えなどもしながら、山頂を目指す。山頂に着く頃には参加者同士かなり打ち解けた状態だという。下山後は名産を取り入れた食事と温泉を楽しみ、その後、帰路に就くといった具合だ。
 「帰りのバスでは席替え、今回登った山や地域に関するクイズ、最後の投票タイムなどを行います。帰り道まで盛りだくさんで、飽きることのないイベントです」(旅マルシェ事業部・池田理沙さん)

 初心者にはキツイ、疲れるといったイメージが先行しがちな山登りも、山コンなら、がぜん参加してみたくなるから不思議だ。こちらの山コンでは過去に報告があっただけでも5組の結婚カップルが生まれたという。中には、昨年から施行された「山の日」の8月11日に入籍をした人までいる。まさに山が結んだ良縁といえよう。
 参加者が挙げる山コンの特徴としては、街コンや合コンが“出会い”がメーンなのに対し、山コンはあくまでも“共通の趣味やアウトドアを楽しむ”という出会い以外の部分がメーンになるという。同じ趣味を共有しているだけに、会話が弾むのは当然なのかもしれない。

 自然なシチュエーションで女性と出会える貴重なチャンス。運動不足を解消しつつ、彼女までゲットできるかも? 気になる方はぜひ一度、参加してみてはいかがだろうか。