俳優・山田孝之と映画監督・山下敦弘がタッグを組み、伝説的コミック『ハード・コア-平成地獄ブラザーズ』(原作:狩撫麻礼/いましろたかし)が、映画『ハード・コア』として完全映画化される。

(c)狩撫麻礼 いましろたかし/KADOKAWA刊

 同作の主演を務めるのは、演じる役柄の幅広さと演じ切る演技力から、日本映画界において確かな実力と独特な存在感を高く評価される俳優・山田孝之。同作では主演を務めるほか、 “人気実力派俳優”という謳い文句を更に超え、2作目となる映画プロデュースも果たす。

 共演者には、『るろうに剣心』シリーズをはじめ、多くのヒット作で主演を務める、若手実力派俳優・佐藤健。佐藤と山田は今回、初となる兄弟役を演じる。佐藤は、「山田孝之ファンとしては、山田孝之との兄弟役と聞き2秒で出演を決めました。」とコメントしており、山田との共演を楽しみにしているようだ。

 また、多くの人気舞台から、近年ではTV・映画と広く活躍、存在感と個性溢れる演技力で注目を集める、荒川良々も参戦。ウェルメイドな邦画の金字塔がまた1本、誕生の予感がする。

『ハード・コア-平成地獄ブラザーズ』ストーリー



 飲み屋で楽しそうに騒ぐ若者たちを見れば、腹を立てて大暴れしてしまう男―権藤右近(山田孝之)。世間に馴染めず、仕事といえば群馬の山奥での怪しい活動家の埋蔵金掘り。

 そんな右近が唯一心を許せる相手が、同じ埋蔵金掘りの仕事をしている心優しい牛山(荒川良々)だ。右近が女性経験の無い牛山のためにいろいろ画策してみたり、二人はハチャメチャで面白可笑しくも無為な日々を送っている。右近の弟でエリート商社マンの権藤左近(佐藤健)は、そんな二人の報われないけれど自由な日々を、歯がゆさと、ほんの少しの憧憬をもって見守っていた。

 ある日、二人は、牛山が住処とする廃工場で、1体の古びたロボットを発見する。この分野に明るい左近がロボットを調べると、オールドスタイルな見た目とは裏腹に、現代科学すら凌駕しかねないほどの高性能であることが分かってくる。

 世紀の発見だと鼻息荒く盛り上がる左近に対し、右近と牛山は、ロボットはただの機械じゃなく仲間だと言い、不思議な友情を築いていく。

 やがて、心を通わせていく三人と一体は、ロボットの能力を使い、怪しい活動家に隠れて埋蔵金を本当に見つけてしまう。

 その一方で右近は同じ頃、その活動家の上役の出戻りで色魔な娘と体の関係を持ち、いきおい道ならぬ恋心を抱いてしまう。

 果たして、肉体関係先行の右近の恋は!?そして巨額な埋蔵金を手に入れようとする三人と一体の運命は!?

キャスト・監督 コメント



◆山田孝之

全くどうしようもなく不器用な男の生き様を見ていると、イライラしてくる。でも嫌いになれない。この男の不器用さは自分に足りない部分なのでは?とすら思えてくる。そして男たちの結末に、僕は泣いた。それはきっと、曲がった世界を真っ直ぐ生きる男の姿、そこに間違いなく憧れがあるからだろう。

◆佐藤 健

山田孝之ファンとしては、山田孝之との兄弟役と聞き2秒で出演を決めました。詳しく話を聞いていくと、素敵な共演者の方々、原作、そして山下監督とご一緒できるとのことで、棚から牡丹餅的な気持ちです。不思議な魅力を漂わせる映画になればいいなと思っております。ご期待ください。

◆荒川良々

オファーを頂いて、自分が生きてくうえでのバイブル「ハード・コア」の映画化、「やっっっと来た!」と感じています。山下監督と、10年程前に下北沢の居酒屋で初めてお会いした時に「ハード・コア」の話しになり映画化になるなら牛山の役は自分しかいないという話しをしたとかしないとか…まさか実現するとは、初めての山下組!死ぬ気でやります!

山田孝之さんとは2度目の共演です。今回はガッツリです。食うか食われるか!下から見るか上からみるか!相手にとって不足なし!首を洗って待ってろよ!佐藤健さんとは、今回が初対面です、よろしくお願いします。

現在邦画はビックリする程漫画原作ばかりです…。原作を読んでいる方にも、読んでいない方にも楽しんでもらえるような、スゴイ映画になるよう一生懸命に挑む所存です!乞うご期待!!役作りは完璧に仕上がってます!早く始めて下さい!

◆狩撫麻礼

いましろたかし君とコンビが組める。「ハード・コア」のすべては、そこから発想しました。最下層の男たちの世間とのギクシャク、それに尽きます。山下敦弘は良き映像作家である、と思います。映画に期待しています。

◆いましろたかし

なんというのか、この漫画を実写でやろうという人達が現れるとは思ってもみませんでした。楽しみです。

◆山下敦弘監督

「なんで今『ハード・コア』を映画化するの?」と、ある友人に言われました。

“今”っていうのがこのご時世って事なのか、僕の監督のキャリアにおいてなのか意味は分かりませんが、ともかく傑作マンガ「ハード・コア」を前にしてご時世もキャリアもへったくれも無いです。

山田孝之の口から「山下さん『ハード・コア』って読みました?」っていう言葉が飛び出して早5年。もうこれはやらねばというか、やる運命というかハッキリ言って使命にも似た境地です。

原作を初めて読んだのは確か23歳くらいの頃。とにかく興奮しっぱなしで、自分の描きたいこと、描くべきことが全て詰まっていると感じました。

が、しかし41歳になった今、あの頃の興奮はありません。この19年で何かを得ては確実に何かを失なったんだと思います。気付いたら主人公の右近より歳とってました。そんな普通のオッさんがマンガ界の中でも純度の高い『ハード・コア』を監督します。是非とも楽しみにしていてください。

(c) 2018「ハード・コア」製作委員会