伊林提供

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(台北 11日 中央社)「日本と台湾で活躍できるスター」を発掘しようと台湾で行われたオーディションを勝ち抜いたメンバーで結成されたボーイズバンド「noovy」(ヌーヴィー)。2016年9月に台湾でデビューした後、今年1月には本格的に来日し、100回近くの公演を行うなどして地道にファンを増やしてきた。ミニアルバム3000枚販売の目標を達成し、今年9月には日本でメジャーデビューを果たす。メジャーデビューを控えたメンバーに7月下旬、台北市内で話を聞いた。

▽平均年齢19.5歳

noovyはボーカルのShawn(ショーン、18)、ギターのHank(ハンク、20)、ベースのJK(ジェイケイ、20)、ドラムのMark(マーク、20)からなる平均年齢19.5歳の4人組バンド。Shawn、Hank、JKの3人は2014年に台湾の大手モデル事務所、イーリン(伊林)が主催し、日本のソニーミュージックも参加したオーディションで選ばれた。その後、JKの声掛けによりMarkの加入が決まり、バンドとしてスタートを切ることになった。だが、Mark以外の3人は楽器が初心者同然。練習の時には「Markが進捗状況に我慢できなかったこともありました」(JK)と苦労もあったという。

▽知名度ゼロから日本で活動開始

昨年9月、「LOOKINGFOR」名義で台湾デビューし、デジタルシングル2曲を発表した後、今年1月に本格的に来日。バンド名も「noovy」に改めた。来日当初、日本での知名度ほぼゼロ。首都圏を中心にライブハウスなどでライブ活動を行いながら、チラシ配りなどの地道な活動も続け、徐々に人気を拡大させていった。そんな努力の結果、2月にリリースした1stシングル「KALEIDOSCOPE」はわずか1カ月で目標としていた販売枚数の1000枚を達成。4月には初のワンマンライブを開催し、女性ファンを中心に約200人の観客を魅了した。公演後には「もう1回ライブをやりたくなりました。みんな僕たちとのやりとりを楽しんでくれて。いままで感じたことのない気持ちになりました」(Shawn)と満足感でいっぱいだったとメンバーは語る。

▽初のフルアルバム「ONE」をリリース

先月21日には台湾で初のフルアルバム「ONE」をリリース。中国語、日本語、英語の3言語を用い、ブルースやパンク、J-POP、J-ROCK、C-POPなど多様な曲風が盛り込まれた多元的なアルバムに仕上がった。「このアルバムの収録曲の多くは僕たちの思い出です。僕たちの成長に寄り添ってきました。このアルバムの製作には1年余りかかっているので、一部は1年前に出来上がっていました。それで僕たちの成長を1枚のアルバムにまとめたんです」(JK)。

同作の収録曲でユニークなのは、日本語曲「イチバンボシ」。JKは「この曲は僕たちが日本にいた時の物語です」と語る。歌詞には「路線図がすごい!人が多い!」「理想と現実 どこでもやっぱり違うよね」など彼らの等身大の気持ちがつづられる。Markによると、楽曲制作時、プロデューサーと話し合いをし、日本での生活の感想や出来事などを語ったのだという。

▽メジャーデビューシングル「Garage」

今年9月27日には日本メジャーデビューシングル「Garage」をリリース予定。「この曲は特別」だとShawnは語る。というのも、同曲は2〜3年前から存在しており、楽器が上手でないころから練習していた楽曲だからだ。「だから思い出がとてもたくさんあります」(JK)「僕らはこの曲がすごく好きなんです。僕らにパワーをくれる曲です」(Hank)。

▽目標は「武道館」、さらに世界へ

今後の彼らの目標は「日本武道館でnoovyだけのコンサートを開くこと」(Hank)。武道館は彼らにとって特別な意味を持つ場所だ。CD販売目標達成を目指していた際、武道館前で極寒の中、チラシ配りに励んだ。だからこそ、武道館での公演実現時には小さな理想像もあるという。「もし初めて武道館に立てたら、外で誰かが配っているチラシを全部もらってあげたいです。僕らも最初、そこでチラシを配ったので。来てくれたお客さんに、会場の外に出た時にチラシを受け取ってあげるよう呼び掛けたいと思っています」(Mark)。

彼らは台湾、日本だけでなく、世界に目を向ける。「より多くの都市、国に行ければ」(Hank)「中国とか、もっと遠く、アメリカとか」(Mark)。

大きな可能性を秘めたnoovyの今後の活躍に注目していきたい。

(名切千絵)