「NMB48」公式サイトより

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 6月17日に沖縄で開催された「第9回AKB48選抜総選挙」で、前代未聞の結婚宣言をしたNMB48の須藤凛々花の卒業公演が、8月30日に開催されることがこのほど同グループの劇場公演で発表された。しかしアイドルにとって恋愛はタブー。ましてやAKB48グループあげてのお祭りの場での結婚宣言は、AKB48グループ内やファンならずとも疑問を呈す芸能関係者も多く、波紋を呼んだ。

 また卒業公演はAKB48グループだけでなく、モーニング娘。など、アイドルグループにとっては神聖なもののはず。須藤自身が「卒業公演をしていただけることで、いろいろな意見があると思いますが……」とコメントしたように、スキャンダルやトラブルを起こし、事実上の“クビ”、辞めざるを得ない状況におかれたメンバーには行われないのが暗黙の了解であった。「選抜総選挙」という場での結婚宣言とあわせて、これもまた前代未聞といえるだろう。

 なぜ、メンバーやファンを大きく裏切った須藤が、こんなにも優遇されるのか? 民放テレビ局の関係者は語る。

「今回の結婚宣言が本人の強行手段なのか、スタッフの指示なのか。諸説報じられましたし、話題にもなりましたが、結局のところ、すべては秋元康プロデューサーが書いたシナリオ通りなんです。AKB48グループも初期メンバーがほとんど卒業していまい、一般的に知名度のあるメンバーは減り、世間的には飽きられてきています。そこで、須藤のスキャンダルを逆手にとって、テコ入れを図ったのです。良くも悪くも、世間をアッと言わせる話題が提供できましたからね。しかも、須藤個人の一般的な知名度もこの報道でグッと上がりました。大成功でしょう」

 では、なぜ話題づくりのネタが須藤なのか?「週刊文春」(文藝春秋)にお泊りデートが掲載される前日の結婚宣言となったが、この絶妙なタイミングはたまたまなのか? スポーツ紙記者は「秋元氏のえこ贔屓」説を力強く唱える。

「須藤が秋元さんの大のお気に入りだからですよ。ビジュアルももともとアイドルオタクの秋元さんのドンピシャですし、『女優になりたい』『歌手になりたい』『ミュージカル女優』になりたいという子は無数にいますが、彼女の場合は『哲学者になりたい』というのが夢。ファンの間では有名な話ですが、高校は都立の進学校で、学年1位の成績だったという優等生。昨年3月には、幻冬舎から『人生を危険にさらせ!』という哲学本を出版しています。今回の結婚宣言は、この哲学テーマにも合いますし、変わり種好きな秋元さんにとっては、全面的にバックアップしたい子なんですよ。卒業公演も秋元さんの了承なしではできませんからね」

 NMB48卒業後、ドイツへ留学する意向を発表した須藤。だが結婚にむけて芸能界を引退するのかというと、どうやら今後も芸能活動を続けそうだとか。須藤を知る芸能プロダクション関係者は言う。

「彼女はバカじゃない。結構、セルフプロデュース力を持っています。哲学者になりたいというのは本当らしく、哲学者として生計を立てられるようにするため、利用できる限り、芸能界を利用しようというのが彼女の考えのようです。以前、本人が『アイドルを卒業してから、大学入って勉強します』と話していたことがありました。

 さすがに結婚宣言までしたらグループにはいられませんが、これで名前と顔を世間に売るチャンスです。まだ20歳ですし、これから大学受験しても全然遅くありません。タレントというより、文化人枠で芸能活動も続ければ、著書の出版もスムーズにできるでしょうし、哲学者という狭い枠の中でメディアの需要も一人勝ち状態になるでしょう。本当に結婚するかどうかはわかりませんが、彼女にとってはどちらでもいいことなんだと思います」

 6日にはライブで涙を見せながら、また謝罪した須藤。はたしてズルいのか、賢いのか? そもそもAKB48自体、秋元康総合プロデューサーが“個々の夢を叶えるための通過点”という裏テーマをもって、結成されたもの。何もその夢が女優や歌手でなければいけないとは限らない。そのための応援や、フォローをするのがプロデューサーの役目だとすれば、ある意味これほど納得できる話はないのかもしれない。
(文=編集部)