質問に立つ猪木議員

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 アントニオ猪木参院議員(74)は10日、南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報隠蔽問題をめぐり、参院外交防衛委員会の閉会中審査で質問に立った。猪木氏は「元気ですか! 元気があれば熱中症にかからない」と大声で叫ぶと、稲田朋美元防衛相(58)が日報データの保管の報告を受け「非公表方針を了承したのではないか」と小野寺五典防衛相(57)を追及した。

 稲田氏不在の中、小野寺氏は「子供のころ、猪木さんやジャイアント馬場さんに憧れた一人。気合を入れてもらった。一部の自衛隊員が起こした日報問題は、悔しいし申し訳ない」と猪木氏をリスペクトしつつ、問題の詳細な説明を避けた。

 安全保障問題では、北朝鮮がミサイルに搭載可能な水準まで核弾頭の小型化に成功したと米国防当局が分析し、警戒を強めている。猪木氏は「(日本)国民は北朝鮮の長距離弾道ミサイルと安全保障問題に関心がある。自衛隊は核兵器が搭載された弾道ミサイルを迎撃するのか?」と質問。同省の前田哲防衛政策局長は「迎撃により起爆装置などの機能は喪失する。核爆発による被害は発生しない」との認識を示した。

 北朝鮮はグアム周辺への弾道ミサイル発射を検討し、その際は島根県、広島県、高知県の上空を通過することを明かしている。猪木氏は「日本政府は北朝鮮と対話できるドアを開けておくことが必要だ。日本がスポーツ交流で一歩踏み出せば、米国と北朝鮮の間に入れると思う。小野寺大臣には力を発揮してもらいたい」と再びカツを入れると、小野寺氏は「防衛省、自衛隊はいついかなる時にもしっかりとした対応、これを取る役割でありますし、同じ認識を政府一体として共有していると思っている」と答弁した。

 質疑終了後、猪木氏は本紙に「政府は水面下で(日朝首脳会談に向けた)交渉をしていると思った」と話す。北朝鮮は来月9日が建国記念日に当たる。猪木氏は平和外交のため、再び訪朝する準備をしていると打ち明けた。