欅坂46 齋藤冬優花がブログに心境を綴った意義 グループを牽引する熱い性格に迫る

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 欅坂46の齋藤冬優花が8月6日、グループの公式ブログにて、欅坂46が目の当たりにしている現状について熱く語り、ファンの間で話題となっている。

 現在、初の全国ツアーの真っ最中である欅坂46。8月2日、3日の神戸公演でセンターの平手友梨奈が途中退場したという情報がSNS上で話題にあがり、欅坂46の現状と今後について様々な意見が飛び交った。そんな状況の中で齋藤は、「なぜ私たちはこんなに濡れているのか」というタイトルのブログを更新し、いまの心境をストレートに綴った。

 8月4日〜6日に行われた『TOKYO IDOL FESTIVAL 2017』(以下、TIF)出演後に書かれた同ブログ。そこで齋藤は、TIFのステージを応援してくれたファンに対する感謝の言葉を語った後、「坂を登る」という表現を用いながら、メンバー全員の心境を代弁するようなメッセージを書き込んでいる。(参考:齋藤冬優花公式ブログ 「なぜ私たちはこんなに濡れているのか」)

 本人の意図はわからないが、ブログ内で綴られた内容は、ファンに対してはもちろん、メンバーに対して、そして運営に向けて発しているのではないかと推測される。

 ブログ内で特に印象に残るのが「たまには休憩があってもいいんじゃないかな? なんて思います」という一言。これは自身を含め、多忙を極めるメンバーを憂いているようにも思える。人気の高まりと比例して、拍車をかけるように活動の幅を広げている欅坂46。メインとなる音楽活動のほかに、バラエティ番組やラジオを中心としたタレント業、最近では『残酷な観客たち』(日本テレビ)での役者業も行っていた。その上、中には学業とグループの活動を両立させなければならないメンバーもいる。そんな過密スケジュールの中、プレッシャーと隣り合わせのような日常を過ごす彼女たちの疲労やストレスがどれほどのものなのかは、想像に難くない。

 実際、今泉佑唯が体調不良で4月から休業、5月には小池美波が体調不良で1週間引きこもっていたことをブログで告げ、米谷奈々未が学業を理由に先日行われた『欅共和国』を欠場。そのほかにも、体調不良や学業を理由に記者会見や握手会といったイベントを欠席するメンバーも少なくない。そして平手をめぐる今回の出来事も、「起こるべくして起きた」というのがファンの間での見解で、「ゆっくり休んでほしい」という心配の声も多い。

 もともと長文で熱いメッセージをブログに書くタイプの齋藤。かつて3rdシングル「二人セゾン」のフロントメンバーに選ばれた際は、ブログで「みんなに比べて可愛くないし、スタイルが良いわけでもないし、握手だって1番売れてない」と自信のなさを吐露。しかし、同時に「このチャンスを絶対に無駄にしたくない。私は1つ決めていることがあります。過去の栄光にしたくない。フロントという位置が最初で最後にならないように」(参考:齋藤冬優花公式ブログ 「3rdシングル選抜発表」)と胸の内にある熱い気持ちを明かしたことで、齋藤に対するファンの見方が一気に変わった。

 メンバーの今泉佑唯が休業した際も、「正直、なんでもっと早く助けてあげられなかったんだと自分を責める気持ちもありますが、そんなことを言ってもあの子はきっと喜ばないので言いません」「私も皆さんと同じ気持ちで、彼女のことを待っています」(参考:齋藤冬優花公式ブログ 「この胸の熱い想いに言葉が溢れ出すんだ」)と、心配する気持ちを素直に綴り、メンバー想いの一面を見せていた。

 そんな齋藤は、ダンスリーダーとして欅坂46をこれまで引っ張ってきた。パフォーマンス面だけでなく、『欅って、書けない?』(テレビ東京)でメンバーの「好き」を相関図にした際は、佐藤詩織、長濱ねる、石森虹花、尾関梨香が彼女の名前を挙げており、石森は「ふーちゃん(齋藤冬優花)はすごい聞き上手なんですよ。メンバー全員が納得すると思うんですけど、どんな話しでも全部聞いて、いい回答をしてくれる」と人気の理由を説明。齋藤が欅坂46のまとめ役としてもメンバーの信頼を得ていることは、各メンバーのインタビューやブログなどからも窺える。

 一方、『BUBKA』(2017年 9月号)のモナ王国の対談では、志田愛佳が「『今はやめた方がいいんじゃない?』みたいな時にも行くから(笑)」と語り、織田奈那も「『待て待て!』ってなる(笑)。いいヤツなんだよね(笑)」と、齋藤の印象を述べている。一見、空気を読めないとも取られてしまうかもしれないが、「言うべきことは言う」という齋藤の性格を象徴する微笑ましいエピソードだ。

 さらに齋藤は、リハーサル風景やライブ後のメンバーとの写真をブログに載せるなど、ファンへ情報を発信することも多い。欅坂46とファンの橋渡しとして、グループのスポークスマン的な役割を自然と担っている。周囲から厚い信頼を寄せられる齋藤が、公の場でグループの状況を真摯に語る意味は大きく、彼女だからこそファンやメンバーの心に響くメッセージが発信できたのだろう。

 まだ全国ツアーは始まったばかり。ツアーを行う中で、ふたたびトラブルが起きることもあるかもしれない。しかし、齋藤が欅坂46を「全員選抜」と表していたように、メンバー同士で足りない部分を補い、支え合いながら、より団結力を強めてどんな困難をも乗り越えていくだろう。

 また、齋藤は「みんなで必死に登り続けたぶん、少しだけ休憩するメンバーがいたら他のメンバーがその分坂を登る」ともブログ内で語っている。メンバーのピンチがもたらすものは、決して悲しみや不安だけではない。空いた穴をカバーするために、ひとりひとりの意識にポジティブな変化を与え、それはグループ全体のレベルの向上にも繋がるだろう。

 今回の齋藤のブログは、ファンが抱く不安を期待へと変えてくれものだった。ツアーを終える頃、欅坂46はどんな景色を見ているのか、そして齋藤がどんなブログを更新してくれるのか、楽しみである。(本 手)