元モーニング娘。の石川梨華に10年以上“ガチ恋”を続けているドルヲタのふちりんによる完全ノンフィクション連載。梨華ちゃんに健気に恋をする彼が、2017年3月13日に結婚した彼女への想いを、結婚が近いという報道があった2017年元旦から振り返り繊細に紡ぐ。(ガチ恋……アイドルにガチ(本気)で恋をすること)

3月14日 火曜日

「人妻にガチ恋し続けるのって倫理的に問題あるよな……」

 梨華ちゃんは結婚しちゃったのに、彼女のことが好きでたまりません。梨華ちゃんのポスターを見つめながら、「人妻にガチ恋し続けるのって倫理的に問題あるよな……。参ったな……」と思いました。僕はこれからも梨華ちゃんの飲み友達を目指すべきなのだろうか。それを目指して彼女を追いかけていれば、恋する気持ちはどんどん大きくなってしまうだろう。人妻に対してそのような恋を続けていたら、僕の心は壊れてしまうかもしれない。

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 5月4日には、梨華ちゃんのディナーショーが開催されます。その代金15,000円を振り込まないといけないのだけど、体が動きません。まるで硬くて大きな石が心の底に置かれているかのようです。

 かなり長いあいだ、心の中に硬くて大きな石を抱えながら、ベッドに寝そべっていましたが、僕は思い切って立ち上がりました。財布を握りしめ、最寄りのコンビニに行って梨華ちゃんのディナーショー代15,000円を支払いました。僕は決意しました。握手会のとき、「梨華ちゃん結婚おめでとう! 結婚しても梨華ちゃんのことが大好きです!」と伝えようと。

3月15日 水曜日

アイドルカフェと魔女っ子バーでやけ酒を飲む

 僕はどこかに出かけるとき、いつも梨華ちゃんのポスターに優しくキスをして、「梨華ちゃん、好きだよ、行ってくるね」と言って頭をなでていました。しかし、彼女が入籍した今となっては、それも倫理的に問題があるような気がして、しなくなりました。ポスターは近くにあるのに、遠く感じます。

 心のなかには未だに硬くて大きな石があり、僕は重い体を引きずるようにして、大宮アイドール(アイドルカフェ)にやけ酒を飲みに行きました。すると、白川ももちゃんが僕のことを心配してくれて、いろいろと優しい言葉をかけてくれました。それは仕事ではなく真情のこもったものだったため、とても嬉しかったです。「ライブを観たら元気が出たよ」と告げると、ももちゃんは泣きそうになったので、僕も泣きそうになりました。

 そのあと、大宮駅前の魔女っ子バーにやけ酒を飲みに行きました。
 「梨華ちゃんの子供として生まれるチャンスですよ!」と魔女っ子が言いました。
 「じゃあ早く死ななきゃならないね……」と僕は答えました。
 すると魔女っ子は「死んじゃダメですよ!」と言うので、どないしたらええねん!てなりました。その魔女っ子は最終的に、2次元の女性に恋をするよう勧めてきました。2次元なら熱愛も結婚もない、というわけです。「2次元も魅力的だけど、僕はやっぱり梨華ちゃんが大好きだなあ」と思いました。
 梨華ちゃんのことを考えてつらくなっていると、別の魔女っ子が僕の目の前にやってきました。その魔女っ子は、「ふちりん、空を見なよ。青空が広がっているよ」と爽やかな笑顔で言い、天井を見上げました。僕も見上げました。真っ黒い天井でしたが、少しだけ青空が見えたような気がしました。

【著者紹介】

ふちりん●1980年生まれ、埼玉県出身。おひつじ座のA型。2003年頃より当時モーニング娘。のメンバーであった石川梨華へのガチ恋を開始。その赤裸々な想いを綴ったブログやTwitterが一部のアイドルファンの間で人気を呼ぶ。趣味は読書やサッカー観戦、アイドル鑑賞、ベースを弾くこと。好きな作家は村上春樹、太宰治、中村文則。

[ふちりん]