日本古来より愛され続ける『切り絵』。紙をナイフで切り出すことによって、美しい模様や絵柄を作り出す技法です。

現在Twitterで注目されている、とある女性クリエイターが作った一風変わった切り絵をご紹介します。

『銀河鉄道の夜』の文章が美しい切り絵に!

話題の切り絵を制作したのは、里紗(@mi_kocoa)さん。

1930年代に出版され、名作として名高い宮沢賢治の作品『銀河鉄道の夜』の切り絵を制作しました。

そう聞いて、きっと多くの人が「イメージイラストの切り絵かな?」と思ったことでしょう。では、早速ご覧ください。

写っているのは、「その時汽車はだんだんしづかになって…」という銀河鉄道の一節。そう、『銀河鉄道の夜』の文章を切り絵にしたのです!

あまりの細密さに「本当に切り絵!?」と思ってしまうほどですが、よく見てみると、字と字の間はとても細い線でつながっていることが分かります。

ただでさえ細い字を、白抜きにして切るという技は圧巻のひと言。技量の高さを感じずにはいられません。

『文字を切り絵にする』というアイディアと凄まじい技術に、日本国内だけではなく、海外からも感嘆の声が上がっています。

黒と白のコントラストが美しい、数々の作品

このほかにも、里紗さんは草花や動物たちをモチーフに、美しい切り絵を制作しています。

シックで愛らしいデザインは、見ているだけで心が安らいでくるようです。

里紗さんにお話を伺いました

――切り絵を制作し始めた時期と、きっかけは?

2009年から始めました。

とても好きな作家さんがいて、「こんなふうに作れたら楽しいだろうな」と思ったのがきっかけで作り始めました。

――切り絵を作る際、こだわっている点は。

丁寧に作ることです。
それと、自分の好きな線を切り出すことにこだわっています。

――特に気に入っている作品は。

どれも好きですが、今回の『銀河鉄道の夜』は少し特別に感じています。

――『銀河鉄道の夜』の制作時間は。

100時間くらいだったと思います。

――里紗さんの考える、『切り絵の魅力』とは。

一番は切り出した線の美しさと影ですが、手に持てるというところや、壊してしまいそうな危うさにも魅力を感じます。

1930年ごろの古きよき文体の魅力を引き出すような、上品なデザイン。落ちた影からは、文字の美しさが伝わってきます。

里紗さんは、自身のTwitterで作品を掲載しています。気になる人は、ぜひチェックしてみてください。

[文・構成/grape編集部]