社交ダンスの先生と生徒など
9通りの役に挑む

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 小林聡美と大島優子が、WOWOWとHuluが共同制作するドラマ「コートダジュールNo.10」に出演することがわかった。ナチュラルな魅力を持つ2人が、友人の葬式で再会した女性たちや、探偵、社交ダンスの先生と生徒、スナックに集うギターの流しと常連客など、1話ごとに異なるキャラクターを演じる。物語は全9話で、いわば“9変化”ともいえる難役に挑戦していく。

 WOWOWドラマ「パンとスープとネコ日和」「山のトムさん」のスタッフが結集し制作するオリジナルストーリー。小林&大島の作為のない芝居を通じ「あなたの身近にもいるかもしれない人々」の人生のいち場面を映し出し、何気ない日々こそが宝物だと思えるような純朴な物語を紡ぐ。

 「かもめ食堂」などで自然体の女性像を体現してきた小林は、今作に対し「全く違う9本の物語、そして全く違う役柄と聞いた時、なかなか大変そうだなあと思いました」と率直な感想を口にする。しかし「実際に撮影が始まると、その懸念を面白さの方が超えていきました」と語り、「私はもともとあまり前もって考えず、現場に行って、その空気を感じた瞬間からその役に入っていくタイプなのだと思いますが、今回は作り手の方たちの発想も、その場に自然と生まれてくる空気感を大事にしたいというものだったので、無理なくひとつひとつの話の中に入っていけました」と充実の様子で明かした。

 「AKB48」卒業後は映画「ロマンス」やドラマ「東京タラレバ娘」など女優として幅広く活躍する大島も、「それぞれの話が全く違う世界観で、しかもなかなかタイトなスケジュールで次々に撮影していくと知り、これは大変かもしれないぞと思いました」と吐露。それでも「会話で展開していくまるでひと幕の舞台のような話もあり、丘の上に佇み、風を感じている、ただその場所と同化するような話もあり、演じる方にいる自分自身が、やりながら見ている方にいるような、瞬間そんな錯覚もあった」と振り返り、「また新しい気分で、自分自身の感覚を研ぎ澄まされる、そう思える作品でした」と新鮮な胸中を語った。

 映画「紙の月」で共演していた2人だが、ドラマでは初。小林は「彼女とだったらそういう感覚(自然な空気感)を共有できるだろうなあと楽しみにしていたのですが、想像した以上に素直で柔軟な人でした。見えないところできっと努力している真面目な人だと思いますが、カメラの前にさらっと立ち、自由自在に動き反応する。彼女よりは少し長くこの仕事をしている私ですが、大島さんに、とても新鮮な気持ちにさせてもらえた」と褒めちぎり、大島も「小林さんのかもし出すシャープだけど温かい感じと、このチーム独特のシンプルな空気感があり、戸惑いが、撮影が進むにつれリラックスしていき、やがて楽しさに変わっていきました」と愉快そうに述べている。

 「コートダジュールNo.10」は、WOWOW版(全5話)とHulu版(全4話)が11月から放送および配信される。