フィリピン・マニラで開かれたロドリゴ・ドゥテルテ大統領支持派の集まりに登場し、同大統領批判の急先鋒であるレイラ・デリマ上院議員の顔写真がプリントされたタンクトップを手にするブロガーのモカ・ウソン氏(右、2017年2月25日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領に近い関係筋は10日、フォロワー数5000人以上のブロガーやソーシャルメディアユーザ―には、同大統領を取材するための公式な取材許可証を受け取る資格が与えられると明らかにした。

 同国ではドゥテルテ大統領を支持するブロガーらが、数千人が犠牲となった同大統領が進める「麻薬戦争」などをめぐり、いわゆる「フェイク(偽)ニュース」を拡散しているとの論争が巻き起こっており、従来のメディア関係者の間で物議を醸している。

 フィリピン政府はこの措置について、ソーシャルメディアなどの新しいメディア状況を反映したもので、個人のブロガーは新聞などの伝統的な報道機関と競い合っている存在であるとの見解を示している。またクリス・エブラン(Kris Ablan)大統領副報道官は取材陣に対し、「われわれは新しいメディア、そしてその影響を認識しなければならない」と述べた。

 エブラン副報道官によると、取材許可証交付の条件はフィリピン国籍で年齢が18歳を超えており、5000人以上のフォロワーがいることだという。

 ジャーナリストでメディア監視団体「メディアの自由と責任センター(Center for Media Freedom and Responsibility)」の理事も務めるベルヘル・サントス(Vergel Santos)氏はこの動きに反対の意を示すとともに、「ブロガーに取材許可を与えると真のジャーナリズムと偽りのジャーナリズムとの区別を曖昧にしかねない。ブログが今日の(偽のジャーナリズムの)最も典型的な例となっている」と危惧した。
【翻訳編集】AFPBB News