慰安婦被害者吉元玉さん

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「被害者に過去の痛かった慰安婦の歴史を話してほしいと求めないこと、被害者が上手くできることを話せるような社会になったのではないでしょうか」

韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)の尹美香(ユン・ミヒャン)共同代表は10日午前、ソウル麻浦区城山洞(マポグ・ソンサンドン)「戦争と女性の人権」博物館で吉元玉(キル・ウォンオク)さんの好きな曲を録音したアルバム発売記念記者会見でアルバム発売の意味をこのように説明した。

尹代表は「吉さんが最初は歌が上手なのも、踊りがきれいなのも偏見をもって見られるかと思って隠していた。ピクニックでも歌を歌うことができなかったという」とし「後ろでひそひそと話しているような気がした。うまく歌いたかった歌も自由に表現することができなかったのが吉さんの人生」と話した。

引き続き「吉さんができることをするように助けるのが我々がして差し上げることではないかと考えた」として「歌を通じて歴史を感じ、吉さんの人生を感じるようになる」と付け加えた。

また「その間、我々はこの女性を『元慰安婦吉元玉』という枠組みで解釈し、意味を与えてきたのではないかと思う」と話し「やっとこの女性に『人間吉元玉』を作ってあげること、またそのように生きていけるように助けるのがこの女性にとっては本当の開放ではないかとも考える」と説明した。

歴代最高齢の新人歌手になった吉さんは「あまり上手に歌えないのに、歌手吉元玉と呼ばれるのは…」としながらも、「せっかく皆さんがいるから一曲歌ってみましょうか」と、『恨み多き大同江(テドンガン)』の一節を歌った。

彼女は明るく微笑みを浮かべて「家で一人でいると自分は歌うのが好きだから、人から好まれようが嫌われようが関係なく私一人で歌うのが職業」とし、「ただ退屈になると歌うのが楽しい」と話した。

また、アルバムで聞く自身の歌に対する感想を聞いたところ、吉さんは「私の声を私が聞くのに別に何と思うのでしょうか。ただ『年相応の振る舞いを』と思うのです。世の中に歌が上手な若い人がどれほど多いか」としながら、「90歳になった老人が時をわきまえずに歌うと思えば、ある時は年を取って軽々しいのではないかと思った時もある」としながらも歌を歌う時だけは幸せな表情を隠せなかった。

9日、JTBCニュース番組『ニュースルーム』は吉さんの『岩のように』という曲をエンディング曲に選定した。

14日に発表される『吉元玉の平和』アルバムには吉さんが普段から好んで歌う『恨み多き大同江』『アリラン』『舟歌』『岩のように』など15曲が入った。ヒューマネジメントのチャン・サンウク代表、リュ・ミンソク音楽監督、コーラスとして参加した20代の学生たちなど多くの人々の協業で作られた。

吉さんは14日午後6時、ソウル鍾路区清渓(チョンノグ・チョンゲ)広場で開かれる世界旧日本軍慰安婦記念日を迎え、文化祭「蝶々、平和を歌う」でデビュー舞台を行う。アルバムは著作権問題で正式販売される代わりに、正義記憶財団「20万人同行者」参加キャンペーンに参加した10万ウォン(約9500円)以上の寄付者に贈呈される。