日本列島は猛暑日が続く。暑い陽射しの下、食欲も出ない。こんなとき、「ところてん」があれば......。見た目も味わいも涼し気な「ところてん」に心ひかれる。

「ところてん」はテングサなどの紅藻類をゆでて溶かし、できた寒天質を冷まして固めた食品だ。全体の98〜99%が水分で、残りの成分のほとんどは多糖類で、独特の食感がある。

この「ところてん」、食べ方が地域によってずいぶん違うらしい。酢醤油、三杯酢、黒蜜など、かける調味料も種々さまざまだ。地元とはまったく異なる食べ方に遭遇して、カルチャーショックを受ける人も少なくないと聞く。

Jタウン研究所では、「ところてんを食べるとき、何をかける?」について、都道府県別にアンケート調査を行った(総投票数2170票、2017年6月21日〜8月7日)。

はたしてその結果は? どんな地域差が出たのだろうか?

龍馬のアノ県は「かつおだし」

投票数で比べた結果は、酢醤油(二杯酢)46%、黒蜜22.4%、三杯酢(酢+醤油+みりん)16.8%、ポン酢6.6%、かつおだし1.7%、その他が6.5%だった。なんと酢醤油をかける人が、半数に近かった。下の円グラフのとおりだ。


「ところてんを食べるとき、何をかける?」調査結果(Jタウンネット調べ)

また各県ごとの最多得票を色分けして日本地図上に落としてみた。上の日本地図をご覧いただきたい。

全国に「酢醤油(二杯酢)」の赤が広がっている。まさに全国を制覇しているようだ。

関東の「ところてん」は、酢醤油をかけ、その上から青海苔をサッとふりかけ、和辛子を混ぜて食べるのが、一般的だ。夏バテで食欲が減退したときの、大人のオツな食べものといった位置づけである。

また「三杯酢」のオレンジ色も、宮城、富山、愛知、熊本などに散見される。愛知県などの東海地方では、主に三杯酢をかけた「ところてん」にゴマを添え、箸一本で食べるという。

酢醤油を基本に、多少アレンジするというのが、全国の大勢を占めているようだ。

酢醤油で食べる「ところてん」(Ippei Suzukiさん撮影、Flickrより)

一方、「黒蜜」をかけて食べるのは、関西が中心のようだ。京都府、大阪府、滋賀県、奈良県、和歌山県など近畿エリアと四国の徳島県に、水色の地域がかたまっている。

関西人にとっての「ところてん」は、甘い黒蜜をかけて食べるのが常識。食後のデザートとして、あるいはおやつとして、さまざまな場面で好まれている。きな粉や果物などを添えて供することもあるらしい。あんみつやゼリーにも似た、夏のスイーツという位置づけだろうか。

また沖縄県の最多得票も「黒蜜」で、水色だった。

黒蜜で食べる「ところてん」(Ippei Suzukiさん撮影、Flickrより)

異色なのが、高知県だ。「かつおだし」が最多得票を獲得した。かつお漁で知られ、かつおぶしの産地であるだけに、「なるほど」と納得するしかない。かつおだしをかけて食べる「ところてん」も、なかなかおいしそうだ。