DAZNで一挙配信!!欧州5大リーグの2017-18シーズン見どころを徹底分析

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 スポーツの動画配信サービス『DAZN(ダ・ゾーン)』は2017-18シーズンよりプレミアリーグ(イングランド)、リーガ・エスパニョーラ(スペイン)、ブンデスリーガ(ドイツ)、セリエA(イタリア)、リーグ1(フランス)の欧州5大リーグを配信する。

 2017シーズンよりJリーグの全試合を生中継する「DAZN」では、欧州サッカーにおいても昨シーズンからリーガ・エスパニョーラ、ブンデスリーガ、セリエA、リーグ1などの主要リーグのほか、FA杯、コパ・デル・レイなどのカップ戦も放送していたが、2017-18シーズンから新たにプレミアリーグの放映権も獲得。これにより日本国内では史上初めて欧州5大リーグを一つのプラットフォームで視聴できることになった。

 プレミアリーグは11日、リーガ・エスパニョーラとブンデスリーガは18日、セリエAは19日に開幕する。すでに開幕しているリーグ1を含め、欧州5大リーグの展望および見どころを徹底分析。「DAZN」での視聴に役立ててほしい。

“異例の好景気”に沸くプレミアリーグ
「ビッグ6」も安泰ではない

 プレミアリーグは6月2日、2016-17シーズンの分配金を発表し、総額約24億ポンド(約3500億円)が20クラブに分配された。分配金は順位や放映試合数により変わるが、前年の総額約16億ポンド(約2334億円)を大きく上回り、優勝したチェルシーには1億5000万ポンド(約218億6000万円)が支払われた。最下位のサンダーランドでさえ、約9300万ポンド(135億6500万円)を手にしたが、これは2017シーズンのJ1リーグ優勝クラブに支給される配分金の最高額である22億円の約6倍になる。

 放映権料の契約更改による好景気のあおりを受け、各クラブは今夏の移籍市場で活発な動きを見せた。特筆すべきは中堅クラブで、昨シーズン6位のエバートンがイングランド代表FWウェイン・ルーニーやオランダ代表MFデイビ・クラーセン、11位のウエスト・ハムがメキシコ代表FWハビエル・エルナンデスやイングランド代表GKジョー・ハートといった名だたる選手を次々と獲得。クラブ間の戦力差が縮まれば、毎節、各地で熾烈な戦いが繰り広げられることになるのは間違いなく、チェルシーやマンチェスター・ユナイテッド、リバプールといった「ビッグ6」であっても、その地位は安泰とは言えなそうだ。

 多くの選手が活躍の場を移す中、ジョゼ・モウリーニョ体制2年目を迎えたマンチェスター・ユナイテッドに加入したベルギー代表FWロメル・ルカクは最大の注目選手だ。圧倒的なフィジカルを生かしたパワフルなプレーが魅力のストライカーは、昨シーズン得点ランキング2位の25得点を挙げ、エバートンから移籍金7500万ポンド(約110億円)で加入。その能力の高さは折り紙付きだが、伝統あるビッグクラブでのプレーは未知数で、FWズラタン・イブラヒモビッチの代役として期待されるプレッシャーもある。ルーニーもクラブを去り、24歳の新エースがどんな活躍を見せるか。5年ぶりのリーグ制覇を目指すユナイテッドの命運を握る存在だ。

リーガ・エスパニョーラの覇権争い
2強を脅かす存在は現れるか


 昨シーズン王者のレアル・マドリーと、覇権奪回が至上命題となるバルセロナが、群を抜く存在であるのは例年どおりだろう。

 5年ぶりにリーガを制したレアルはMFハメス・ロドリゲスがバイエルンに移籍したが、FWカリム・ベンゼマ、MFガレス・ベイル、FWクリスティアーノ・ロナウドの“BBCトリオ”、背番号10を託されたMFルカ・モドリッチや最終ラインの要となるDFセルヒオ・ラモスら主軸は健在。大胆なターンオーバーを採用し、リーガとUEFAチャンピオンズリーグのダブル制覇に導いたジネディーヌ・ジダン監督がいかにして連覇に導くか。その手腕にもさらなる注目が集まる。

 一方、3連覇を逃したバルセロナはルイス・エンリケ前監督が退任。エルネスト・バルベルデ監督が就任し、新たな風を吹き込もうとしている。FWネイマールという攻撃の核を失ったものの、クラブOBであり、豊富な指導歴を持つ新指揮官の下、強力なタレント陣がどのような輝きを見せるか。2年連続3位のアトレティコ・マドリーも2強を脅かす存在になり得るが、今季も「ビッグ2」がタイトルレースをリードするはずだ。

 そして、2人の日本人選手からも目が離せない。エイバル在籍3年目を迎えるMF乾貴士は昨シーズン、完全なるレギュラーに定着。1月7日に行われた第17節のアトレティコ・マドリー戦後には敵将のシメオネ監督から賛辞を贈られたほどだった。最終節のバルセロナ戦では衝撃の2ゴール。特大のインパクトを残し、3年目の今季はさらなる爆発に期待が懸かる。

 初のリーガ挑戦となるMF柴崎岳は昇格組であるヘタフェに移籍し、さっそく背番号10を託された。昨季途中に加入したテネリフェでは、昇格プレーオフの4試合でチームの全得点を演出する1ゴール2アシストを記録。勝負強さを発揮し、“個人昇格”を勝ち取った。初のリーガで自身の存在価値を証明した先には日本代表復帰も見えてくるだろう。

不安要素多いライバル…
絶対王者が君臨するブンデスリーガ


 昨シーズンのブンデスリーガはバイエルンの前人未到の5連覇で幕を閉じた。ライバルを寄せ付けない圧巻の強さでタイトルを積み重ねる絶対王者だが、昨シーズン限りでDFフィリップ・ラームとMFシャビ・アロンソが現役を引退。その穴をいかに埋めるかが、ライバルチームの動向以上にタイトルレースの行方を左右しそうだ。

 ラームに代わる右サイドバックではドイツ代表DFジョシュア・キミッヒが本格的にコンバートされており、中盤ではブンデスリーガ史上最高額となる移籍金4150万ユーロ(約51億円)でリヨンからフランス代表MFコランタン・トリッソを獲得。レアル・マドリーからはコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスがレンタルで加入した。5日のドイツスーパー杯では2度のビハインドを追いつき、PK戦の末にドルトムントを撃破。王者の勝負強さを見せつけた。

 それでも、打倒バイエルンの筆頭格となるのはMF香川真司所属のドルトムントだろう。バイエルンが5連覇するまでの2シーズンを連覇したが、直近5シーズンで準優勝3回。昨シーズンは昇格組であるライプツィヒの後塵も拝し、3位に甘んじた。今シーズンからピーター・ボス新監督が就任。昨シーズンのヨーロッパリーグでアヤックスを準優勝に導いた手腕に期待が懸かる。

 他のライバルクラブには不安要素が多い。ブンデスリーガ初挑戦で2位に入り、初のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得したライプツィヒ。昨シーズン4位のホッフェンハイムもプレーオフを勝ち上がれば、リーグ戦とチャンピオンズリーグを並行して戦うことになり、その選手層には不安を残す。5位ケルンは絶対的なエースだったFWアントニー・モデストが天津権健(中国)に移籍。レバークーゼンはFWハビエル・エルナンデス(→ウエスト・ハム)、MFハカン・チャルハノール(→ミラン)、DFエメル・トプラク(→ドルトムント)ら主力が大量に流出した。

 バイエルンを脅かす存在がなかなか見つからないブンデスリーガだが、今シーズンは現時点で日本人選手10人、日本人所属9クラブが参戦。2部インゴルシュタットに電撃移籍したMF関根貴大を含め、日本人選手の大いなる活躍に期待したい。

史上最長6連覇から群雄割拠の時代へ
ユーベ打倒へ動き活発なセリエA

 ユベントスの牙城を崩すクラブは現れるのか。今シーズンもその構図に変わりはない。しかし、史上最長となる6連覇を許すことになったライバルクラブたちも黙っておらず、セリエAは群雄割拠の時代に突入しようとしている。

 シーズン前の補強で最も活発な動きを見せたのがミランだった。残念ながらMF本田圭佑は退団したが、中国資本で得た潤沢な資金をバックにトルコ代表MFハカン・チャルハノールら実力派を次々と獲得。ライバルであるユベントスからDFレオナルド・ボヌッチが加わったことも大きく、名門復活を期待する声が高まっている。

 DF長友佑都の所属するインテルも順調な調整ぶりを見せている。プレシーズンではバイエルンやチェルシーといった強豪を次々と撃破。退団が噂された長友も実戦でアピールを続けている。昨シーズンは3度の監督交代劇が響き、7位で欧州カップ戦出場を逃す結果に終わった。昨シーズンまでローマを率いていたルチアーノ・スパレッティ新監督の手腕をどこまで“信用”できるかもカギとなりそうだ。

 昨シーズンの上位勢では、3位のナポリが大きな戦力ダウンを見せていない一方で、2位のローマは15得点を挙げたFWモハメド・サラーがリバプールに移籍。ファイナンシャル・フェアプレーを守るためだったとはいえ、DFアントニオ・リュディガーもチェルシーに売却した。FWフランチェスコ・トッティの姿が見られなくなる今シーズンは、ローマの真価が問われることになる。

 最後になったが、やはりユベントスに触れないわけにはいかない。ボヌッチやDFダニエウ・アウベスといった主力の流出はあったが、ミランからDFマッティア・デ・シリオを獲得するなど、適材適所の補強に成功。バイエルンからレンタルで獲得したMFダグラス・コスタを加えた攻撃陣はより凄みを増している。また、GKジャンルイジ・ブッフォンがロシアW杯を最後に現役引退を示唆しており、ラストイヤーを有終の美で飾れるかいう視点でも注目したい。

ネイマールのパリSG加入で沸くリーグ1
17年ぶり優勝のモナコは“草刈り場”に

 昨シーズン、パリSGの5連覇を阻み、17年ぶりにリーグ1を制したモナコは、UEFAチャンピオンズリーグでも4強入りを果たし、世界を驚かせた。しかし、その“代償”は大きく、夏の移籍市場でMFバンジャマン・メンディ(→マンチェスター・シティ)、MFベルナルド・シウバ(→マンチェスター・シティ)、MFティエムエ・バカヨコ(→チェルシー)ら主力が流出。ビッグクラブの“草刈り場”となった。

 その中で今シーズンの行方を左右するキーマンが、昨シーズン公式戦44試合で26得点を量産した18歳のFWキリアン・ムバッペだ。いまだ去就は不明だが、得点源が確保できれば、モナコにとっては明るい材料となる。戦力ダウンは否めないが、その移籍金で得た資金により穴埋めの補強は進んでおり、ムバッペと新戦力がスムーズにフィットすれば、連覇のチャンスも十分にあるはずだ。

 一方、昨シーズン2位で連覇が「4」で止まったパリSGはチャンピオンズリーグでも決勝トーナメント1回戦でバルセロナによる“大逆転劇”の引き立て役になり、まさに散々な一年だった。リベンジを誓うクラブはユベントスからDFダニエウ・アウベスを補強すると、今夏最大の驚きとなったFWネイマールの獲得も実現。FWエジソン・カバーニやMFマルコ・ベッラッティ、DFチアゴ・シウバなど各ポジションに一線級をそろえ、ウナイ・エメリ監督にとっても勝負の2年目となる。

 DF酒井宏樹所属のマルセイユは手堅い補強に成功。モナコから獲得したFWバレール・ジェルマンはヨーロッパリーグ予選でハットトリックを達成するなど、早くもその実力を見せつけている。昨シーズン、第3GKとしてメスに加入したGK川島永嗣もシーズンのラスト4試合にフル出場し、チームの1部残留に貢献した。日本代表の2人がW杯イヤーでどんなパフォーマンスを見せてくれるかにも注目だ。

▼DAZN配信スケジュール
8月11日(金)
リーグ1 ニース 26:00 トロワ
プレミアリーグ アーセナル 27:45 レスター

8月12日(土)
プレミアリーグ ワトフォード 20:30 リバプール
DFBポカール ケムニッツ 22:30 バイエルン
DFBポカール リーラジンゲン・アーレン 22:30 ドルトムント
プレミアリーグ エバートン 23:00 ストーク
リーグ1 ナント 24:00 マルセイユ
プレミアリーグ ブライトン 25:30 マンチェスター・C
リーグ1 ボルドー 27:00 メス

8月13日(日)
DFBポカール オスナブリュック 22:30 ハンブルガーSV
プレミアリーグ マンチェスター・U 24:00 ウエスト・ハム
リーグ1 ディジョン 24:00 モナコ
イタリアスーパー杯 ユベントス 27:45 ラツィオ
リーグ1 ギャンガン 28:00 パリSG
スペインスーパー杯 バルセロナ 29:00 R・マドリー

8月14日(月)
DFBポカール ハンザ・ロストック 27:45 ヘルタ・ベルリン

8月16日(水)
スペインスーパー杯 R・マドリー 30:00 バルセロナ

8月18日(金)
ブンデスリーガ バイエルン 27:30 レバークーゼン

8月19日(土)
ブンデスリーガ ハンブルガーSV 22:30 アウクスブルク
ブンデスリーガ ヘルタ・ベルリン 22:30 シュツットガルト
ブンデスリーガ ホッフェンハイム 22:30 ブレーメン
ブンデスリーガ マインツ 22:30 ハノーファー
ブンデスリーガ ボルフスブルク 22:30 ドルトムント
プレミアリーグ レスター 23:00 ブライトン
プレミアリーグ サウサンプトン 23:00 ウエスト・ハム
プレミアリーグ ストーク 25:30 アーセナル
ブンデスリーガ シャルケ 25:30 ライプツィヒ
リーガ・エスパニョーラ A・マドリー 27:15 ジローナ
セリエA ベローナ 27:45 ナポリ

8月20日(日)
ブンデスリーガ2部 インゴルシュタット 20:30 レーゲンスブルク
ブンデスリーガ フライブルク 22:30 フランクフルト

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