「2〜6%の人が自らを同性愛者だと認識しています。社会的・政治的な観点で様々な議論がなされるテーマですが、科学的な面でみるとどうでしょう?」

と疑問を投げかけるのは、興味深い科学情報を紹介している「Asap SCIENCE」。個人的な見解や信仰などは別として、遺伝子的な切り口で同性愛者について説明しています。

「同性愛」
自らの選択<遺伝子

1990年代にヒトゲノム(*)を用いて行われた研究では、同性愛の男性は異性愛者に比べて同性愛者の親戚がいる確率が高いことが判明した。

(*ヒトゲノム:ヒトのもつ全遺伝子情報であり、ヒトを形成するのに必要な情報ならびに生きていくのに必要な情報として遺伝子に書き込まれている情報全体のこと)

男性の同性愛者はそうでない男性に比べてゲイの兄弟がいる確率が高く、レズビアンの女性はレズビアンの姉妹をもつ確率が高くなるということがわかった。これは、遺伝子的な関係があることを示唆しているといえる。

しかし、もし同性愛が遺伝だというのなら「矛盾」を生み出しはしないだろうか?一部の同性愛者にも子どもはいるが、全体で比較すると子どもを持つ割合は異性愛者に比べて80%低い。となると、遺伝子は受け継がれることなく、廃れていきはしないか?

最近では、誰もが同性愛の遺伝子を持っていて、メチル基(*)がDNAの特定の部分に付着するかどうかで違いが出るとする研究もある。

(*メチル基:メタンから水素原子1個を除いて生じる1価の置換基)

結局のところ、「同性愛の遺伝子」が見つかったわけではないのだが、科学的には人間の性的指向は分子レベルで調整されていることになるのだ。

また、男の子を出産すると次に男児を産んだ時に同性愛者である確率が基準値に比べて33%高くなるとわかっている。(ただし異母兄弟の場合はその限りではない)

さらに言うと、ゲイの男性は友好的で思いやりがあり、協力的でもあるとされている。

同性愛の遺伝子は「魅力」にも繋がっているという仮説もある。親戚にゲイの男性がいる女性は、異性により強く惹かれるというのだ。

Licensed material used with permission by AsapSCIENCE