大一番スペイン戦前に20年まで延長の決断 国内で飛び交う異論

 イタリアサッカー連盟は、イタリア代表を率いるジャンピエロ・ヴェントゥーラ監督との契約を2020年まで延長したことを発表したが、この時期の決断に国内では異論が飛び交っている模様だ。

 イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。

 ヨーロッパは来年のロシア・ワールドカップ(W杯)へ向けた予選の真っ只中。イタリアはグループGで強豪スペインと同居し、勝ち点16で並んでいる。9月2日にはそのスペインと直接対決が組まれている。

 ヨーロッパの予選方式は、9グループの各組1位が自動的に出場権を獲得。2位のうち上位8カ国が2チームずつ4組に分かれ、ホーム&アウェー方式のプレーオフを実施し、その勝者をあわせた計13カ国が本大会に出場する。イタリアは少なくともプレーオフ進出は問題ない情勢だが、本大会出場となると楽観視はできない。プレーオフは完全抽選のため、強豪国と潰し合いになる可能性も秘めているのだ。

 それだけに、このタイミングで次の欧州選手権まで契約延長をしたことに対して、国内では「もしワールドカップに行けなかったら、それでも良いのか」との声が挙がっているという。特に、大一番のスペイン戦を前にしての決断に「このスペイン戦はボーナスどころか極めて厳しい試合だ」と反発が強まっている。

イタリア連盟の判断は吉と出るか凶と出るか

 イタリア連盟のカルロ・タベッキオ会長は「ワールドカップに行くことが人生の全てではない」と釈明しつつ、「サッカーの世界では、全てだ」ともコメントしている。

 若手選手を多く代表に呼びながら、少なからず結果を残してきたヴェントゥーラ体制を支持することになったイタリア連盟だが、この判断が吉と出るのか凶と出るのか。

 “アッズーリ”の愛称を持つ代表チームがスペイン戦に勝利できるかが、W杯出場に向けてひとつの山場となりそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images