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 羽田空港国際線旅客ターミナル1階で国際線旅行者の病気・けがの治療などにあたる東邦大学羽田空港国際線クリニックは、夏休みやお盆休みを利用した海外旅行シーズンのピークに向けて、健康管理のポイントとアドバイスをWebサイトに掲載した。

 海外旅行に出かける際は、準備段階から健康管理に気を配る必要があるという。出発の数日前から栄養、睡眠を十分にとり抵抗力を高めることが有効。特に夏場は寝不足と脱水症状に注意が必要だ。かかりつけ医師がいる場合は旅行について事前に相談し、薬を機内に持参することを勧めている。渡航先での感染症流行について事前に調べることも重要。外務省や厚生労働省のWebサイトでは渡航先ごとの注意点などを掲載しているため、必ず情報を確認し、ワクチン接種や服装など対処したうえで出かけることが大切だという。

 旅行当日、航空機内の気圧は富士山5合目に相当し、酸素量は地上より20%減、湿度も5〜15%と、特に気管支ぜんそくや関節リウマチの持病のある人には好ましい環境とは言えないそう。十分に気をつけるとともに、6時間以上搭乗する場合は、ロングフライト血栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)を発症しないよう、ゆったりした服装や2〜3時間毎に軽く機内を歩く、なるべく足を組まない、こまめに水分をとるなどの対策が必要。機内が比較的狭く、出発時刻が早朝や深夜に組まれている格安航空会社を利用する場合は、日頃と生活リズムが異なるため、さらにリラックスして身体を休めるようにしたい。

 渡航先では、感染症に特に注意が必要。ジカウイルス感染症など、海外では蚊やダニが媒介する感染症が流行しているケースがあるため、肌の露出を避け虫よけスプレーを塗布するなど刺されないよう対処したい。もっとも感染の可能性が高いのは、食べ物や水を介した消化器系の感染症。水道水などの生水や氷、生の野菜や果物には注意が必要だ。渡航先によっては加熱したものを摂ることを勧めている。暑い地域に渡航する場合は熱中症や脱水、過度な日焼けにも注意したい。

 また、海外旅行の帰国者にはしかの感染者が増えているという。体調の変化を感じたら放置せずに現地の医療機関を受診する、帰国当日に高熱や下痢症状がひどい状態で空港についた場合は空港の検疫所に相談するなど、万が一の場合を想定しておきたい。子ども連れの場合はより一層注意が必要。旅行中は無理せず、健康管理をしっかり行ったうえで旅行を楽しんでほしい。 《リセマム 畑山望》