モジラのウェブブラウザ「ファイアフォックス」のロゴ(2009年7月31日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ウェブブラウザ「ファイアフォックス(Firefox)」の開発元であるモジラ(Mozilla)は9日、「偽ニュース」対策の立ち上げを発表し、インターネット競売大手イーベイ(eBay)創設者のピエール・オミダイア(Pierre Omidyar)氏の支援を受けたファクトチェック(事実検証)ソフトウェアを初めて公開した。

 偽ニュース対策プロジェクト「モジラ・インフォーメーション・トラスト・イニシアチブ(Mozilla Information Trust Initiative)」の発表と共に英ロンドン(London)では、事実検証を専門とする独立慈善団体「フルファクト(Full Fact)」によって開発されたリアルタイムで自動的に事実検証を行うエンジンが披露された。

 オミダイア氏やハンガリー出身の投資家・慈善家のジョージ・ソロス(George Soros)氏が支援するフルファクトは、開発したソフトウェアについて、リアルタイムにうそを特定することが可能で、英下院でも討論中にリアルタイムで事実検証に使用されていると述べている。

 フルファクトは同プロジェクトで英統計局(Office for National Statistics)と協力している。両者によると、プロジェクトはまだごく初期の段階だ。

 一方、モジラは、インターネット上の偽情報伝達を率先して妨害する新たな取り組みに際し「人材、プログラム、プロジェクトに投資している」と述べた。

 さらに、ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王がドナルド・トランプ(Donald Trump)氏を米大統領に推したという偽の報道や、インドの2000ルピー紙幣には追跡装置が埋め込まれているなどといったでっち上げの記事によって「民主主義社会を力づけるインターネットの情報提供能力はひどく損なわれている」と批判した。

 今週行われたケニア大統領選でも、偽物の英BBCと米CNNの報道がソーシャルメディア上で流布している。

 モジラのイノベーション担当取締役を務めるカタリナ・ボルヒェルト(Katharina Borchert)氏はAFPに対し、モジラはファイアフォックス向けのツール開発と、メディアグループ、大学、IT活動家らと提携したオンライン教育の充実に取り組んでいると述べた。
【翻訳編集】AFPBB News