「あっ、やっちゃった!」と思っても、時すでに遅し。

大失敗をやらかして、恐る恐る親の顔を見上げた経験は誰にでもあるだろう。

米ミネソタ州ミネアポリスに住むKalynne Marieさんが目撃したのも、まさにそんな瞬間だった。

飲み物をこぼしてしまった男の子

スーパーマーケットにあるカフェスペースで、隣りに座っていた6、7歳の男の子が、誤って持っていた飲み物を派手にこぼしてしまったのだ。

ドリンクは辺り一面に飛び散り、床やテーブルをはじめ、至るところが汚れてしまった。

男の子は、父親と思われる男性の方に顔を向け、思わず「ごめんなさい」と謝っていたとか。

パパにしこたま怒られる…男の子も、Kalynneさんも、周囲も皆そう思ったに違いない。

一緒にきれいにしよう

しかし、父親は怒る代わりにこう言った。

「起きたことは仕方ない。ナプキンを持ってて。どうやればきれいになるか教えてあげるから」と。

男の子は言われた通りにナプキンを持ってきて、2人で元通りになるまで拭いていたという。

穏やかに息子を諭す父

片付け終わるとパパは息子にこう言った。

君はこれから一人前の大人になるんだ。素晴らしい頭脳を持っているのだから、自分がやっていることに注意を払う方法を学ばないとね。

周りにもっと気を配るようにしよう。そうすれば今回みたいなことは起こらないから。

こういうことは防げるんだよ。でも、起きてしまったら仕方がない。責任を持って後始末をすればいいのさ。

もし自分1人では難しいと思ったら、手を貸してもらえるよう頼んでもいいんだよ。

10万人が「いいね!」など

「何も言うことなし。完ぺきな子育て」と、Kalynneさんは一連のエピソードを自身のFacebookに投稿。

同投稿には10万人近い人が「いいね!」などし、シェア数も6万件近くに及び、父親に対する称賛の声が相次いだ。

親子と偶然再会

この話には続きがある。

Kalynneさんは数日後、同じスーパーでくだんの親子と偶然再会した。

勇気を出して話しかけ、先日目撃した出来事やFacebookの投稿についてなど、20分ほど話をしたそうだ。

Kalynne Marie/Facebook

父親のJoeさんは、「ああ、あれはひどかったけど楽しかったよ」と振り返る。

この時の対応に感動したことを伝えると、「お父さんもいつも穏やかなわけじゃないよね?」と、Joeさんは息子Gus君に同意を求めた。

問いに対し、「決まってるじゃん」とうなずく息子。

子どもの頃の気持ちを思い出す

「子どもがグズッたりして、イライラしている時に穏やかでいるのは難しいですよね」といった話をしていると、Joeさんはこんな考えを口にした。

時には、子どもの癇癪を受け止めて、怒る代わりに一緒に解消する方向に持っていくのもありだと思うんだ。

ただ、自身も子を持つKalynneさんは、頭では分かっていてもその難しさを痛感している。

Joeさんはうなずきながら更にこう続けた。

僕だって何の知識もなかったら難しいよ。でも、大人は過去に同じような経験をしているからね。

かつては自分も経験したことなのに、大人になるうちに忘れてしまったことを思い出していけるから、親になるって素敵だよね。

視野の狭い大人になっていたんだと、気付かされるんだ。

彼の言葉は、Kalynneさんをはじめ多くの人に、「親であること」について、改めて考えるきっかけを与えてくれたようだ。