伊58・艦橋部。(画像:情報通信研究機構発表資料より)

 長崎県の五島列島沖には、第二次世界大戦の終結後にアメリカ軍によって海没処分にされた24隻の潜水艦が眠っている。その中の一隻、伊58ではないかと見られる潜水艦について、これを特定するための調査が進められているのだが、8月22日から26日にかけ、ニコニコ生放送で、その潜水艦調査の模様が生中継されるという。

 伊58、伊号第五十八潜水艦は、大日本帝国海軍に所属した潜水艦である。1944年9月に竣工して実戦に投入され、いわゆる「回天」を搭載していたことで知られる。また、1945年7月26日、つまり終戦の直前であるが、アメリカ海軍の重巡洋艦インディアナポリスを撃沈したという戦歴がある。その後1946年、五島列島沖で標的艦として海没処分となった。

 さて、この企画を共同で実施するのは、情報通信研究機構(NICT)、ドワンゴ、そしてラ・プロンジェ深海工学会である。NICTが開発した衛星通信機器を調査船に搭載、超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS: Wideband InterNetworking engineering test and Demonstration Satellite)によって、調査船とNICT鹿島宇宙技術センターとの間に衛星通信回路を構築、その高速回線によって、水中ロボット映像のライブ配信を実現する。

 なお、用いられる衛星通信機器は総務省委託研究「海洋資源調査のための次世代衛星通信技術に関する研究開発」によって開発されたものであり、今回の中継は、そちらのシステムの実証実験を兼ねたものでもある。

 番組の放送タイトルは「みんなで特定しよう!旧日本海軍『伊58』潜水艦 水中ロボによる海底探査を生中継」。放送日は、8月22日8:00〜26日を予定(悪天候等による変更の可能性あり)。