スポーツドリンクばかり並べ、格安で販売する「熱中症対策自動販売機」が神奈川県川崎市内のホテル新築工事現場に設置され、ツイッター上で反響を呼んでいる。

「真夏の建築現場の自販機はみんなこうであるべき!!」。配送の仕事で現場を訪れたという「はぁもっぴ@8/11生誕祭」さんは2017年8月6日、ツイッターにこう書き込んだ。

ポカリ30本、いずれも格安の50円


設置されている「熱中症対策自動販売機」(以下、はぁもっぴ@8/11生誕祭@harmo_pさん提供)

ツイートによると、この自販機が設置されていたのは、「東急REIホテル」の新築工事現場だ。このホテルは、羽田空港向かいの多摩川沿いにある市の再開発地区「キングスカイフロント」内で18年春のオープンを目指して建設が進められている。

投稿写真を見ると、自販機には、ポカリスエット20本とポカリスエットイオンウォーター10本のペットボトルの販売ボタンしかない。その種類は、250ミリリットルと500ミリリットルだ。自販機の上部には、「熱中症対策自動販売機」と大きく貼り紙がしてある。



料金は、いずれも50円と格安になっている。「はぁもっぴ」さんによると、この自販機は、事務所前にあって工事関係者しか買えないが、現場の人たちに大人気で、10時の休憩の後は、半分以上のボタンに売れ切れの表示が出たそうだ。「はぁもっぴ」さんは、「ホントに、採算度外視の計らいに敬服です。これならちゃんと水分補給しなきゃと思いますよね」と感心していた。

この自販機の左隣には、普通の自販機もあったといい、写真をみると、お茶のペットボトルや缶入りコーヒー飲料などが並んでいる。現場で働く人たちの様々な好みにも配慮した形だ。

「熱中症の患者を1人でも少なくしたい」

「はぁもっぴ」さんの最初のツイートは、2万件ほども「いいね」が付いており、多くは好意的な意見が寄せられている。

ホテルの施工主は、大和ハウス工業で、「熱中症対策自動販売機」は、東京本店建築事業部による独自の取り組みだった。大和ハウスの広報企画室は8月9日、Jタウンネットの取材に対し、こうコメントした。

「ここ数年、建築工事現場などで熱中症にかかる方が増えていますので、1人でも患者の数を少なくしたい思いで取り組んでいます」

スポーツドリンクばかり飲んでいると糖分を取り過ぎるのではとの懸念の声も出ていたが、普通の自販機も設置してあることから、狙いはあくまでも一時的な暑さ対策にあるようだ。