赤ん坊を抱いて木の枝を伝うMaiopatagium furculiferumの想像図(2017年8月8日米シカゴ大学提供)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ジュラ紀の地球に生息していた初期哺乳類は、すべてが恐竜を避けるために地面を駆け回っていたわけではなく、滑空していたものもいたとする研究結果が発表された。

 英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された論文によると、約1億6000万年前の中国に生息していた絶滅哺乳類2種「Maiopatagium furculiferum」と「Vilevolodon diplomylos」の化石を調べたところ、前肢と後肢をつなげる翼のような皮膜の輪郭が確認された。

 研究に参加した米シカゴ大学(University of Chicago)の声明によると、げっ歯類に似たこれら2種は、存在が知られている初期哺乳類の中で最古の滑空動物。うち1匹は頭から尻尾までの全長が約23センチ、もう1匹は欠損していた尻尾を除く長さが8センチだった。

 研究チームは、これらの動物が滑空能力を使って地上の競争相手には届かない場所にある食べ物を得ていたと推測。初期哺乳類が厳しい環境と恐竜との激しい競争に適応していたことを示す発見だとしている。

 チームは「新たに化石が見つかったこれら滑空動物は、最初の有翼哺乳類であり、初期哺乳類に幅広い生態学的多様性があったことを示している」と指摘している。
【翻訳編集】AFPBB News