2013年、テイラー・スウィフトがコロラド州デンバーでミート&グリートを行ったコンサートのバックステージで、ラジオ局のDJデヴィッド・ミューラーからセクハラを受けたと訴えて起こした裁判が始まった。ミューラーがスカートの中に手を入れお尻を触ったとテイラーは主張し、ミュラーはテイラーが誤った主張をしたせいで仕事をクビになったと損害賠償を求めていた。

テイラーは8月6日(現地時間)にデンバーの裁判所で陪審員の選定に出席し、翌日の8月7日には初公判で証言はなかったが、母親のアンドレアと一緒に出廷して冒頭陳述に姿を見せた。この日、弁護士はミューラーを訴えた理由について「これは職場での性的虐待」だから同じ経験をしうる「すべての女性のために立ち上がった」と説明。「女性が虐待を受け、それを報告したら、訴えられる。これは意味をなしません」「女性がどんな立場であっても、体を掴まれたら”ノー”と言えるということを人々に伝えようとしているのです」と熱弁。テイラーは裁判中も冷静な態度を崩さず、ときどき傍聴席に集まっていたファンたちの方を見ていたそう。

一方、セクハラをした疑いのあるミューラーは供述で容疑を否定。「私の手が彼女の体に当たりましたが、それは胸骨か肋骨部分です」と発言し、「お尻と間違えて胸骨や肋骨に手が触れたのでは?」という質問に対して、「違います」と回答。さらに「お金が目的でテイラーを訴えたのではないか?」という質問には、「屈辱的だ」と怒りを露わにする場面もあったそう。テイラーはこの裁判で勝利して賠償金を獲得したら、それを「女性たちを同じような性的虐待から守るためのチャリティ組織に寄付したい」と明らかにしている。裁判の行方を見守りたい。

Photo: Getty Images Text: Yoko Nagasaka