味わい深い中華あんを、パイで包み込む「菊花酥(キッカス)」(左)と「白花酥(パイファス)」(右)

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「工芸菓子」というものをご存じだろうか。本来は技術を競うためのもので、職人がひとつずつ手作りした、目でみて楽しめる美しい菓子のこと。実は、中華菓子が豊富にそろう「重慶飯店 横浜中華街 第一売店」で手に入る。思わずSNSにアップしたくなるほど、かわいらしい商品だ。

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■ 菊花酥(キッカス)と白花酥(パイファス)

重慶飯店の工芸菓子でオススメなのが、白い菊の花をモチーフにした「菊花酥(キッカス)」(216円)と、桃色の花びらで包んだ「白花酥(パイファス)」(216円)だ。いずれもサクサク食感のパイ生地であんを包んでいる。

「菊花酥」は、「月餅」などでも使われている黒い豆沙餡(とうさあん)、「白花酥」は、インゲン豆などを材料にした白あんを包んだもの。包んでいる花びらの部分のパイは、サクッとしながらしっとりとした独特な食感。小麦とラードを使っているのが、この食感を作り出すヒミツだそう。

この細かい作業すべて、手作りというから驚き。よくみてみると、花びらの形が一枚ずつかすかに違う。これも職人が手作業だという特徴なのかもしれない。

■ まだある雅な工芸菓子

「紅開花酥(ホンカイファース)」(216円)というものもある。レーズンとココナッツの風味が際立つ、ソフトクッキーのような生地のお菓子。ピンクのココナッツ生地で、レーズンを混ぜ込んだ生地を包んでいる。まるで満開時に咲いた花のように華やか。

「重慶飯店」には、ほかにも葉っぱの形をしたものなど、工芸菓子と呼べる菓子もいろいろ。職人による手作りで、見た目にも美しいこの中華菓子。中国文化を垣間見れるのも楽しい。横浜中華街に行ったら、手みやげにはもちろん、自分みやげにもよさそうだ。【横浜ウォーカー】