「ONE PIECE 連載20周年記念キャンペーン」公式サイトより

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 国内累計発行部数は3億4,000万部ともいわれる、「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載中の人気漫画『ONE PIECE』。その20周年を記念したプロジェクトの発表会が7月21日に開かれ、米ハリウッドで実写ドラマ化されることが明かされた。

 会見に出席した「週刊少年ジャンプ」の中野博之編集長が囲み取材に応じ、さまざまな裏話を明かす一幕があったという。

「その前日に結婚したことを発表した横澤夏子も出席しており、芸能媒体も多く集まっていました。主催者側は『ONE PIECE』だけではメディアの集まりが弱いとでも思ったのか、20日の午後になって事前に告知がなかった横澤の登壇が決まるという、駆け込みキャスティングだったのですが、フタを開けてみると芸能媒体すら横澤そっちのけで、第一報は『ONE PIECE』を中心とした構成のニュースがほとんど。横澤はちょっとかわいそうでしたが(笑)、『ONE PIECE』の強さを感じました。

 また、原作者の尾田栄一郎から寄せられた直筆コメントは、『20年の間に実写映画化の話はいくつもありました』となっており、これまでも実写映画化の提案は多かったものの、満足がいく企画がなかなかなかったことをにおわせていたのが印象的でしたね」(ワイドショー関係者)

 囲み取材では、その「なぜ映画ではなくドラマ化なのか?」という部分について、こんな説明があったのだとか。

「『集英社、尾田先生、いろいろ相談した結果、このドラマ化が一番適しているのではないかという判断をさせてもらいました』と、中野編集長はコメント。2時間程度の映画では、大長編となっている原作のほんの一部しか映像化することができません。それなりのボリュームの尺を使って、しっかりとストーリーを追いかけてほしい、ということなのでしょうね。『尾田先生もわれわれも、漫画のファンを裏切らないクオリティーを担保できるかどうかが一番でしたので、なかなかそれをクリアできなかったというところが大きかった。ドラマが一番クオリティーが高いものを作れると判断しました』と、中野編集長は自信あり気でした」(同)

 実写ドラマを担当することになったハリウッドのスタジオは人気ドラマ『プリズン・ブレイク』などを手掛けた「Tomorrow Studios(トゥモロースタジオ)」。

「さらに、トゥモロースタジオ側はこのイベントのために『テレビシリーズ史上最も制作費が高い作品になる』とコメントを寄せていました。具体的な金額には触れませんでしたが、相当な金額に上りそうでした」(同)

 とはいえ、「週刊少年ジャンプ」連載の人気漫画がハリウッドで実写化、さらに1億ドルともいわれる高額な制作資金を費やしながらも、盛大に大コケした『DRAGONBALL EVOLUTION』の印象も強いが、尾田のコメントは「ファンを絶対に裏切らない事」を条件として挙げ、さらに「漫画のファンが納得できる芯の部分がしっかり備わっているというところもチェックしていきたいと、ガッツリと映像制作に関わりそう。

『DRAGONBALL EVOLUTION』公開直前、原作者・鳥山明は「もしかしたら現場のパワーで大傑作になっているかもしれませんよ!」と、どこか他人事のようなコメントを寄せていたことを考えると大きな違いで、この姿勢ならばファンも期待できるかも。

 なお、尾田氏の印象を問われた中野編集長は、「尾田先生と親交の深い人を担当したときに聞いた話と前置きしつつも『原稿が始まると寝ない、ご飯を食べない、それぐらい極限の状態で描いています』と言っていました」(前出のワイドショー関係者)と、ストイックに仕事に取り組んでいるよう。この上、さらに仕事量が増えて体調は大丈夫なのか不安にもなるが、この尾田の熱量が、ハリウッドにも旋風を巻き起こすことを期待したい。
(文=編集部)