日本を旅行した中国人がこのほど、最高のラーメンを探し求めた時の思い出をブログにつづっている。

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日本を旅行した中国人がこのほど、最高のラーメンを探し求めた時の思い出をブログにつづっている。以下はその内容。

私は中国北部出身ではないので、麺類に思い入れがあるわけではなく、もともと特においしいとも思っていなかった。そんな私にとっての日本のラーメンは、大阪の24時間営業店から始まった。濃厚な豚骨スープは味覚を覆い尽くし、ほろほろに煮込まれたチャーシューを口にすれば、幸福感がこみ上げてくる。

活気あふれる繁華街の小路には言いようのない香りが立ち込め、仕事を終えた人たちが思い思いに集まってくる。ラーメン店は通りの外れにあり、人目を引かない小さな店構えだが、店の人気には何の影響もなく、夜も更けているのに大変なにぎわいだった。

大阪ではどのラーメン店でも似たような雰囲気の男性店主を目にする。どの店の店主もラーメンに心から熱中しているように見える。そして、それぞれがラーメンのおいしさの秘訣(ひけつ)でもある最高のスープを生み出す技術を身に付けているのだ。

冷えたビールと焼きギョーザを合わせるひとときが、日本人にとって仕事後に一番リラックスできる時だ。

店主は黙ってゆであげた麺をどんぶりに盛り、差し出す。そして、それを私は黙って食べる。ラーメンの出来はスープにかかっている。店主はあらゆる心血をスープに注ぎ、この1杯のために30時間以上もかけている。

1杯のラーメンに行き当たることは、なんとも幸せなことだ。イラストエッセイストのたかぎなおこさんが「ひとりたび1年生」のような本をなぜ書けたのか、少し分かったような気がした。最高においしいラーメンを探し求めることは、こんなにも幸せなことだったんだ。(翻訳・編集/岡田)