「Active Line Plus」のユニット(写真:ボッシュの発表資料より)

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 ボッシュは8日、2017年より日本の電動自転車用アシストユニット市場に参入すると発表した。「Bosch eBike Systems」の中から、日本では日常利用を目的とした最新シリーズとなる「Active Line Plus」を搭載した人気輸入自転車ブランドを展開するという。北米、オーストラリアなどにマーケットを拡大しており、アジアパシフィック市場へのさらなる拡大のため、日本市場に参入する。

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 「Bosch eBike Systems」は、2009年に立ちあがり、2012年からは電動自転車ユニットサプライヤーとしてヨーロッパではマーケットリーダーとなり、70以上もの有名ブランドに搭載されているという。

●電動アシスト自転車の市場

 ボッシュによれば、2011年から2016年まで、日本の電動自転車の販売台数は年平均約25%増加しており、今後も更なる拡大が期待されるという。

●ボッシュの日本市場への参入戦略は?

 日本のサービスパートナーと共に、「Bosch eBike Systems」から日常利用を目的とした「Active Line Plus」を搭載した輸入自転車ブランドを展開予定であり、販売する店舗への販売サポートを提供する。現在、日本マーケットの要望を入手しつつ、法律的な手続きを行っているという。ユニット販売か完成品の輸入かも今後、明らかになるのであろう。

 日常利用の「Active Line Plus」のみに絞ったのには意味がありそうである。日本の道路交通法に適合する唯一の規格であったのであろうか。邪推する理由は、2014年7月7日の日経電子版の記事、「電動自転車で欧州攻める ヤマハ発、3度目の正直」である。「日本では規制上、ペダルの踏む力・・(略)。欧州のルールではそのような必要はなく、二輪車のような自走感が好まれる」という。

●電動アシスト比率の基準、道路交通法

 日本では、電動自転車を自転車と同じように免許なしで運転できる条件を道路交通法で定めている。人がペダルを踏む力とモーターによる補助力の比(アシスト比率)である。

 ・走行速度時速10km未満では最大で、踏む力1に対して、補助力は2までである。 ・時速10km以上24km未満では、走行速度が上がるとアシスト比率を減少させる。 ・時速24km以上では補助力を0にする。

●電動アシスト自転車用ユニット(Bosch eBike Systems)のテクノロジー

 ボッシュ英語版の最近のニュースでは、ABSの採用やソフトウェアの上位互換性を謳っている。これらを考慮して推測すると、自動車と同じようにプラットフォームを構築して、その中に各ユニットがプラグインされているのかもしれない。

 Drive Unit(モーター)は、3軸加速度センサーを用いて、自転車の動きを検知し、快適なアシストをする。これは、自転車のバランスや急発進なども感知可能であろう。PowerPack 300(バッテリー)は容量300Whで、軽量化と長寿命化を実現した。人間工学に基づいたデザインで、充電時に簡単に取り外しができ、約2.5時間で充電できるという。Intuvia(ディスプレイ)には、スピード・距離・乗車時間・距離残数が表示され、最適なギアでの走行を知らせるという。