事件の本丸は――。山梨市職員の採用試験をめぐり逮捕された同市市長の望月清賢容疑者(70)の“ドス黒素顔”が明らかになった。

 望月容疑者は2016年度の職員採用で、人事担当者に指示して特定の受験者を合格させるよう試験結果を改ざんした虚偽有印公文書作成・同行使容疑で7日に逮捕されたのは本紙既報のとおりだが、これはあくまで“入り口”にすぎない。

 8日には新たに望月容疑者の自宅から不正採用に関与したとみられる人物の名前や、受領した金額が記されたメモが押収されていたことが判明。当局は不正の見返りに現金を受け取った贈収賄容疑での立件を目指す。

当局が注目するのはこれだけではない。先に巨額詐欺事件で逮捕、起訴された望月容疑者の元妻・治美被告(61)との関係だ。

 捜査関係者は「治美被告は社長を務める『差出石材』に関連した架空の儲け話で、複数人から約3億7000万円をだまし取った疑いで6月に逮捕された。その金の一部が夫の望月容疑者に流れていた疑いがある」と語る。

 差出石材はもともと望月容疑者の父親が立ち上げた会社で、同容疑者も社長経験がある。6月の市長会見で望月容疑者は妻と2月に離婚が成立したことを挙げ「会社の経営は妻に譲っていたので何も分からない」と潔白をアピール。納得いかない取材陣の追及には「私は銀行でお金を下ろしたことがない」「自分の口座にいくらあるかも分からない」などの“トンデモ主張”で対抗した。

「金に汚い望月容疑者が自身の口座のことを知らないなんて考えられない。妻とは2月に離婚が成立したというが、ちょうどそのころは治美被告に捜査の手が迫っていた時期。離婚後も家族で会う姿が近隣住民に目撃されており、夫婦で逮捕されないための偽装離婚説もささやかれている」(同関係者)

 かねて職員に「善行を積め」と訓示していた望月容疑者だが、どのツラ下げて言っていたのか。