就活スタイル編集部

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「就活っていつから始まるの?」と思っている方、実はニュースで流れている日付よりも前倒して行われるのが就活だと認識しなおすことが重要です。実際に企業が選考開始するのは大学4年の6月ではなく、大学3年の9月というケースも! 企業によって大きく異なる就活の流れをあなたは把握できていますか? 周りがちらほらスーツになってから焦り始めるのでは、確実に乗り遅れてしまいます! 納得できる就活を行うために、事前に知っておきたい就活の流れについてご紹介していきます。

■一般的な就活の流れ

新卒採用のスケジュールは経団連(日本経済団体連合会)の定める日程が大きく広報されていますが、実際はもっと早く進んでいることが多いです。よくわかっておらず、経団連が定めた通りで大丈夫と考えていると、就活の本番はすでに終了していた! という事態も起こりかねません。取り返しがつかない事態を避けるためにも、今回で紹介している「準備なども含めた就活の流れ」を参考にして、早めの準備を心がけましょう。

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◯経団連が定める就活の流れ

・情報解禁:大学3年の3月〜
・選考開始:大学4年の6月〜
※情報解禁は求人情報の公開、説明会の実施など選考を含まない活動を指します。

◯多くの企業が実施する就活の流れ

・情報解禁:大学3年の3月〜
・選考開始:情報解禁と同時か、大学4年の4月〜

実際はこのように情報解禁からすぐ選考が開始します。最初の選考はES(エントリーシート)、WEBテスト・筆記試験などが行われますので、情報解禁までにテストとエントリーシート対策、そしてその後の面接のための対策を済ませておきましょう。

面接対策がなぜ早くに必要かというと、エントリーシートやテストが終わってすぐ面接に入っていくためです。テストとエントリーシートの提出にかなり忙しくなり、寝不足になることが予想されます。テストやエントリーシートの提出をこなしながらの面接対策では、準備が不足する可能性も考えられるのです。そのため、事前に準備をしておくことが大切なのです。

日系企業はこのような流れのところが多いですが、次に最速の流れで運営される外資系企業について解説していきます。

■最速の流れで運営される外資系企業

外資系企業の場合は大学3年生の9月からWEBテスト筆記試験、エントリーシートの受付が開始し、面接の途中や面接後に「ジョブ」と呼ばれるインターンシップのような就業体験型の選考を行い、大学3年生の12月や1月に内定を出すことが多いでしょう。

日系企業は情報解禁により就職サイトのオープンが3月となっています。その直後、あるいは1ヶ月後に本格化するケースが多いですが、それに照準を合わせてしまうと外資系は完全に選考が終わってしまっているのです。

もちろん、外資系投資系銀行を除いて二次・三次募集を行う場合もありますが、定員が少なくなっているため狭き門になる可能性が高いです。一次募集の機会を逃さないように、最低でも大学2年の冬から準備を始めるべきといえます。

◯外資系企業の選考の流れで注意すべきポイント3つ

1.WEBテストや筆記試験のボーダーラインがかなり高めに設定されている

WEBテストや筆記試験のボーダーラインは日系企業の比ではありません。優秀な人をピックアップするために大幅に足切りをする目的で実施しているので、かなりボーダーラインを上げて選考しているのです。

2.ジョブ(インターンシップ)が選考に必須のケースが多い

海外ではインターンシップを経てから就職するのが一般的であるため、ジョブ(インターンシップ)を選考の必須項目に含んでいる企業も多いです。また、大学3年の6月には就活の前哨戦としてサマーインターンシップの選考がスタートします。

サマーインターンシップで優秀な学生に目をつけているので、自分がその枠に入れるように早くから長期のインターンシップや自己分析、業界研究、企業研究を済ませ、サマーインターンシップに臨みましょう。

3.応募も殺到するので対策が必要

9月から順次選考が開始され、それまでにWEBテスト・筆記試験対策、エントリーシート対策が必要となります。テスト対策、エントリーシート対策ができていなければ、選考に勝ち残っていくどころか、選考の始めで落とされて外資系の就活が終了してしまう可能性が非常に高いでしょう。バイト選びやインターンシップ選びを1年生から開始している人も多くいますので、誇れる経験を身につけておくようにしてください。

■自分で行う就活と対策の流れ

全体的な就活の流れをざっくりとご説明してきましたが、実際に行う就活と就活に向けた対策の詳細、そしてその流れをご紹介していきます。

◯就活対策と入社までの流れについて

少々前後する場合や同時進行していくケースも多々ありますが、取り組む順番で就活対策の詳細をご紹介していきます。

・自己分析
・テスト対策
・業界研究
・企業研究
・OB、OG訪問
・エントリーシート対策
・面接対策
・エントリー
・企業説明会参加
・ES(エントリーシート)提出
・面接(面接回数は企業により大きく異なる)
・最終面接
・内々定
・内定
・内定式
・入社

◯就活対策の詳細

・自己分析

何が好きで何が嫌いか、強みと弱み、人生でがんばったこと、学生生活で得たこと、仕事でどんなことを得たいか、など自分の歴史を振り返って改めて自分というものを深く認識する作業です。自己分析で出てきた自分の傾向や強みなどを参考にしながら企業説明会に参加していくことで共通点を見出し、業界・職種・企業を選んでいきます。ここで行った自己分析は、社会人になってからもキャリアを考える際に非常に重要になりますので、しっかり行っておきましょう。

・テスト対策

基本的に企業がテストを実施するのはエントリーシートとほぼ同時期で、選考の最初に行われます。理由としてはできる限り優秀な学生を採るため。テストは足切りとして使われるケースがほとんどです。テストが終われば面接が始まりますが、面接できる人数は限られています。足切りというのはテスト対策ができていない準備不足の学生などを落とし、しっかり対策ができている(先を見越して行動が取れている)学生を面接に呼ぶために行われている選考の方法を指しています。

・業界研究

業界研究とはIT業界、メーカー、商社などのさまざまな業界が何(商品・商材)を扱っているか、どのくらいの売上高や利益があるか、今後の成長性はどうか、世の中にどんな影響を与えている仕事なのかについて研究することです。学生が触れている業界は販売・サービス・フード・小売・流通などが多く、BtoCといわれる業界のみであるケースが多いです。BtoCとは「business to consumer」の略語として使われる言語で、businessは企業、consumerは消費者を表します。つまり接する相手が消費者(個人)の仕事ということです。

BtoCに対してBtoBという言葉がありますが、「business to business」の略で、企業(法人)相手に取引をする仕事を指します。特にBtoBの企業は触れる機会がないため、何をやっているのかイメージがつかないケースが多いです。知らないと興味があるかどうかもわかりませんし、自分に向いているかどうかもわかりません。そのため、研究が必要になってくるのです。

・企業研究

業界研究と同じ軸にプラスして、業界でのポジションや財務、今後の企業戦略、企業の成り立ち、経営陣の考え、沿革、理念、社風、労働環境など企業に関するあらゆることを研究することを指します。同じ業界でも一番手と二番手の戦略は違いますし、成長性や企業理念、経営陣の考え、社風などもまったく違います。

企業の詳細を研究することで就職してからの成長性やキャリアアップがどうなるか、日々行う仕事内容はどんなものになるか、社風や働き方は自分に合っているか、などを知ることができます。説明会や選考に参加して実際の雰囲気を捉え、最終的に判断を下すために必要な研究です。

・OB・OG訪問

同じ大学出身の社会人の先輩に、業界や企業の特徴、学生から社会人になってからのギャップなど、業界研究企業研究、あるいは自分が企業を選ぶ基準に役立つ情報をヒアリングしにいくことを指します。部活やサークルの先輩に聞きにいくこともありますし、全く交流のない同じ大学の先輩に訪問をお願いするケースもあります。

・エントリーシート対策

企業の選考の最初に訪れるのがこのエントリーシートです。内容としては志望動機や自己PR、強み・弱み、学生時代に勉強した内容や得た経験、入社したらやりたいことなど企業によって内容は大きく異なります。エントリーシートを見て、業界研究・企業研究ができているか、強みが自社で生かせるか、入社するに値する人材かを判断し、一次選考とすることがほとんどです。

・面接対策

エントリーシートやテストが終われば面接です。書類ではいろいろ書くことができたとしても実際に会って話をすれば、嘘や就活本の真似などはすぐわかります。本当にその学生が自社に入社したいと思っているのか、キャリアプランにぶれはないか、社風に合うか、粘り強く勤務できるかなどを見て絞り込みを行っていきます。

・エントリー

大学3年の3月に就職サイトがオープンしてからすぐ、エントリーが開始されます。エントリーとは、就職サイト上で企業の選考を受けたい! という意志を伝える応募活動を指します。エントリーをすることで、その後の企業説明会や選考を受ける許可がもらえますので、まずは業界研究や企業研究をして気になった企業、就職サイトを見て興味が湧いた企業にどんどんエントリーしていくことをおすすめします。

・企業説明会参加

エントリー後は企業説明会への参加が必須になることがほとんどです。簡単に企業の特徴を説明してくれますので、自分で行うよりも企業研究になるケースが多いのでエントリーと同じく可能な限り参加することをおすすめします。

・エントリーシート提出

説明会と同時かその後にエントリーシートの提出があります。企業説明会を受けて再度企業研究をしてから書くと、精度の高いエントリーシートを書くことができるでしょう。

・面接(面接回数は企業により大きく異なる)

面接は最初にグループ面接、次に数人対面接官、その後はマンツーマンの面接か、自分1人対複数〜大人数の面接官などで面接するのが一般的です。グループの中では発言が重ならない工夫、面接官が大人数の場合は全ての方に目を配りながら発言するなどのテクニックを交えながら、企業に対する入社意欲と自分のアピールをしていきます。

・最終面接

代表、経営層、部長クラスが出てくる可能性が高い選考です。偉い人が出てきた緊張感とここで失敗できないという気持ちでいつも以上に力が入る選考となります。最終面接で大切なのは徹底的な企業研究を基にした入社意志の固さとこれまで以上の熱意をアピールすることです。

・内々定

経団連の倫理憲章に基づいた内定日よりも前に出される採用予定の通知を指します。「何も問題がなければ内定になりますよ」という意味だと捉えておけば問題ありません。しかし、まれに企業側から内々定の取り消しがある場合もあります。内定承諾した場合は法的な拘束力がありますが、内々定では契約が結ばれていないため法的な拘束力はないため、何も口出しできない状況がほとんどです。

・内定

採用が確定した状態を指します。内定に同意(承諾)すれば労働契約が締結されたということになります。

・内定式

内定した学生を集めて入社への意欲を高め、社員や同期となる人材との親睦を深める会合です。

・入社

内定から1年近く経過する場合もありますが、入社までの間にバイトやインターンとして勤務を受け入れている企業もあります。参加しておくと入社以降の成長に大きく差が出ますよ。

■就活の流れまとめ

就活生であれば絶対に知っておくべき就活の流れやスケジュールについてご紹介しました。思っていたよりも早くスタートすることや事前準備がかなり前から必要であることを認識し、活動しておくとかなり就活を楽に進めることができます。

就活に早すぎるということはありません。できる限り早くから対策をしておき、就活を成功させましょう。

執筆:高下真美(ナレッジ・リンクス)
新卒でインターンシップ紹介、人材派遣・人材紹介のベンチャー企業に入社。ベンチャー企業から大手IT・流通・情報・サービスなど多岐に渡る業種で営業・コーディネーターを担当。その後、大手採用コンサルティング系企業で8年の勤務を経て、夫の転勤を機に退職。現在は人材系コラムの記事執筆など、フリーライターとして活動中。