パキスタン・イスラマバードで行われた名誉殺人に対する抗議デモで、「殺人に名誉などない」と書かれたプラカードを掲げる人権活動家(2014年5月29日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】パキスタンで、家族から反対された相手と結婚するために裁判所を訪れた女性(22)が、相手の男性とともに、実の弟から殺害される事件が起きた。警察が8日、発表した。同国では家族の名誉を汚したとして、女性が「名誉殺人」の犠牲となるケースが相次いでいる。

 当局者はAFPに対し、殺害された2人は駆け落ちし、その数日後に民事婚を挙げるために中部パンジャブ(Punjab)州ムルタン(Multan)の高等裁判所を訪れていたことを明らかにした。

 AFPの取材に応じた地元の警察署長によれば、女性の弟は(2人が)裁判所にやって来るという情報を得て待ち伏せし、裁判所の敷地内で2人に発砲。その後警察に自首したという。

 警察幹部によると、女性はその場で死亡。男性も搬送先の病院で死亡した。他に、2人に付き添っていた弁護士1人も負傷し、現在治療を受けている。

 極めて保守的なイスラム教国のパキスタンでは、家族の名誉を汚したとして親族から女性が殺害される名誉殺人が毎年後を絶たない。

 昨年10月、パキスタンの議会では名誉殺人の厳罰化を目指した法案が可決されたが、いまだに加害者に対する「法の抜け穴」があると批判する声もある。
【翻訳編集】AFPBB News